【分類】 | ブナ科、シイ属 |
【別名】 | イタジイ、ナガジイ |
秋の実り
スダジイからの贈り物
おいしいかどうかは
その日の気分次第…
材料
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いわさゆうこ/作 大滝玲子/作 渡嘉敷裕/監修 | |
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クヌギやカシなどのブナ科植物の実を総じてどんぐりと呼び、その種類は国内だけで約20種類もあります。どんぐりには、エネルギーの源となるでんぷん質が多く含まれているので、森の動物達には大切な食料。私たち人間も、縄文時代には主食として食べており、また戦時中などの食糧難による飢えをしのぐ大切な食料でもあったようです。ただ、大体のどんぐりは渋みが強くアク抜きしないと食べられたものではありません。そんなどんぐりの中にあって、このページで紹介するスダジイの実(普通はどんぐりではなく「シイの実」と呼びます)やマテバシイの実は、渋みが少なく食べやすいどんぐりだと言えるでしょう。特にスダジイの実は、甘みの少ない栗のようなピーナッツのような味がして、おすすめです。
炒ってみよう
食べてみた感想
スダジイの実は、甘みは少ないものの、味はかなり栗に近いと思いました。ぱくぱく食べたくなる程ではありませんが、なかなかおいしく食べれます。それにくらべてマテバシイの実は味が落ちます。スダジイの実やマテバシイの実は生食可能ということなので、生でも食べてみましたが、それよりは炒って食べた方がおいしく食べれると思います。
味の感じ方は人それぞれで、おいしくないと感じる方もいると思います。ただ、子供と一緒にどんぐりを探しまわって、やっとスダジイの木やマテバシイの木に出会えた時の喜びや、どんぐり拾いの楽しさが思い出されて、どんぐりを食べる手は止まりませんでした。子供も嬉しそうに食べていました。親子共々、とてもよい体験をしたと思います。
(注意:どんぐりがアレルゲンとなるかはわかりませんが、アレルギー体質の方や心配な方は食べる前に医師に相談してみてくださいね)
Photo
【分類】 | ブナ科、シイ属 |
【別名】 | イタジイ、ナガジイ |
温暖な土地に生育する常緑高木。比較的丈夫で巨木になることが多く、樹高は20m以上にもなり、各地で天然記念物に指定されています。樹皮は黒褐色。葉は厚く光沢があり、表面が深緑色で裏面は独特な金茶色。葉の上の方に鋸歯(葉のぎざぎざ)がある葉もありますが、私が見つけた木にはほとんどありませんでした。よく見かけるどんぐりの頭にある帽子のような殻(殻斗)。スダジイの殻斗はそんな帽子のようなものではなく、実をすっぽり覆っていて、熟すと殻斗の先端が割れ実が顔をのぞかせます。5〜6月に開花し、実は翌年の秋になります。つまり、スダジイの実は2年かかって実るのです。
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【分類】 | ブナ科、マテバシイ属 |
【別名】 | マテガシ、マタジイ、サツマジイ |
本州以南の温暖な土地に生育する常緑高木。樹高は10〜15m。樹皮は灰褐色。葉は厚く大型で光沢があり、鋸歯(葉のぎざぎざ)はありません。実は大きく、おしり(殻斗と接する部分)がへこんでいます。6月頃に開花し、実は翌年の秋になります。つまり、スダジイの実と同じく、マテバシイの実も2年かかって実ります。