ひたすら高い所を目指し
シーソーの上を
行ったり、来たり
何故か癒されます…
用意するもの
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高家博成/さく 仲川道子/さく | |
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みなさんは、野原にいるてんとうむしをじっくり観察したことがありますか?草にとまったてんとうむしを見ていると、草の先のひたすら高い所を目指して登り、一番先端から空高く飛び立つ姿がよく見られると思います。
てんとうむしを漢字で書くと「天道虫」。ここで言う「天道」とは太陽神、つまり「お天道さま(おてんとうさま)」のことです。高い所を目指してのぼり、太陽に向かって飛んでいく…そんなてんとうむしの習性が名前の由来なのです。
このページで紹介するてんとうむしのシーソーでは、この習性をとてもよく観察することが出来ます。シーソーを高い方へとのぼり、その重みでシーソーが下がると、くるっと反転してまた高い所を目指してのぼっていく。途中、横にそれたり飛んでいってしまうこともあるけれど…きっとおもしろい発見が出来るでしょう。
作り方
シーソー遊びで感じたてんとうむしの個性
今回のシーソー遊びのために捕まえたてんとうむしは「ナナホシテントウ」3匹。多少、色や大きさの違いはありましたが、どのてんとうむしも間違いなくごく普通に見かける「ナナホシテントウ」。捕まえた時は、それぞれの間にあまり差異は感じられませんでした。ところが、てんとうむしのシーソーに乗せてびっくり。反応が3匹とも違ったのです。シーソーが下がった途端くるっと反転して高い所を目指し、下がっては反転、下がっては反転と文字通りシーソーを繰り返すタイプ。歩いているうちにシーソーが下がったとしても気にせずに下の方へ歩き、行き止まりまできてから反転して高い所を目指すタイプ。何度やっても途中で飛んでいってしまうタイプ。シーソーに乗せるたびに、決まってそれぞれが独自の反応をするのです。それは、見た目それ程変わらない3匹のてんとうむし達の中に「個性」を感じた瞬間でした。
高い所を目指すのがてんとう虫の「習性」ということなので、作ったシーソーの傾き具合が影響したのかもしれません。お腹の空き具合なども関係しているのかも?とにかく、それぞれで違った反応を見せてくれたてんとうむし達に感動しました。