次の日も、男の子は公園にやってきました。
小鳥は、ニコニコしながら男の子の後についていきました。
すっかり友達気分です。
男の子がしゃがんで地面に絵を書き始めると、まねをして地面をいじり始めました。
とても楽しそうな小鳥。
男の子も、初めは気にしていない様子でしたが、楽しそうな小鳥の姿を見て少しずつ話しかけてくるようになりました。
そしていつしか、二人は本当の友達のようになっていたのです。
その男の子は、しゃべることが出来ず名前も無かった小鳥を「きゅるちゃん」と呼びました。
それは、小鳥のおなかがいつも「きゅるるる…」と鳴っていたからです。
小鳥は昨日から何も食べていませんでした。
どうやら、とがった頭の先をくちばしだと思っていたみたい。
どうやっても食べることが出来ず、おなかはへるばかり。
友達からアメ玉をもらった「きゅる」は、見よう見まねでアメ玉を口の中へ入れました。
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