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『おつきさまとあそんだよる』

神山ますみ/作

日が暮れた公園からの帰り道。クマの子はお月様と遊びながら家へと向かいました。クマの子が前に進めばお月様も前に、後ろに進めばお月様も後ろに…二人は家へ着くまでずっと一緒。

遠くにある太陽や月が自分と同じように動いているように感じる。大人にとって、それは当たり前のこと。でも小さな子供にとっては不思議なことであり、とても楽しい体験なのです。あっ、お月様が一緒についてくる…お月様とだって簡単に友達になることが出来る、それも子供の特権と言えるかもしれませんね。

長女がまだ小さい頃、車の外を眺めながら、太陽が車に着いてくるのを不思議がっていたのを覚えています。確か長男も、高速道路を走っているとき、車の方が速いとか、太陽も速いなとか言いながら、私が運転する隣で太陽と競争していました。理由を知らなければ、不思議なことですよね。

 

『じっちょりんとおつきさま』

かとうあじゅ/作

とても小さくてちょっと不思議な生き物「じっちょりん」の生活を描いた物語。『じっちょりんのあるくみち』の続編です。

今作に描かれているのは、じっちょりんの世界の小さなお月見会。なんと、そのお月見会に新たなキャラクター達が登場します。彼らは、じっちょりん家族によく似た姿しており、さらに、花びらや葉っぱを食べ、その種も集めます。

新しいじっちょりん登場…?と思いきや、じっちょりんではありませんでした。お月見会にやって来たのは、こっちょりん家族にたっちょりん家族。ぼっちょりん家族やぶっちょりん家族なんてのもいます。ということは…「じっちょりん」というのは単なる名前?…なんだか凄い展開になってきました。

小さな生き物達による、にぎやかでかわいらしくて、ちょっと幻想的なお月見会の物語。最後に描かれた美しい月の光が心に残りました。

前作同様、いろいろな草花が丁寧に描かれています。お月見会というだけあって、秋の草花が描かれており、巻末には秋の七草の覚え方も記されていました。小さなハートを探すというおまけのお楽しみも、もちろんついていますよ。私は、物語の最後に描かれた満月の絵が大好き。心がいやされました。空気が澄んだ秋の夜におすすめの一冊です。

 

『もんばんアリと、月』

さとみきくお/さく しおたまさき/え

頭だけが異常に大きなアリがいるのを知っていますか?その頭で巣穴の入り口を塞ぎ、外敵などから巣を守るそうです。私はこの絵本を読んで、初めて知りました。巣穴から外へ出て必死に働く「働きアリ」とは違い、ただ巣穴の入り口を塞いでじっとしているだけの存在。その姿は、まさに門番そのものです。

この絵本は、長い間、門番を勤め上げた「もんばんアリ」のおじさんと、明日からその役割を引き継ぐ「もんばんアリ」のぼうやとの最後の会話を描いた物語です。そこに描かれる「もんばんアリ」としての機微をどう感じるでしょうか?

地面の下の世界しか知らない「もんばんアリ」という生き方。働きアリ達にバカにされようが、自分の身体を使ってひたすらじっと巣穴を守る。巣穴の入り口から少しだけ見える外の世界に何を思うのか?『もんばんアリと、月』というタイトルに込められた作者の思いが、深い余韻を残してくれました。

前書き「もんばんアリさんに捧ぐ」にも書かれていますが、作者はメーテルリンクの『蟻の生活』を読んで、門番をする蟻の存在を知ったようです。私も『蟻の生活』を読んでみました。それによると、門番をするアリは、門番というよりは門そのもので、巣がある場所の外観に偽装した頭を持ち、巣の入口を栓のようにきっちりと塞ぐのだそうです。まさに持って生まれた資質。それは使命であり、運命と言えるものかもしれません。絵本紹介topへ

 

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