ー絵本紹介用ー
ー今日の読み聞かせ用ー
ーお気に入り絵本用ー
ベストセラーであるこの絵本(左写真:下段はアニメ絵本版)はすでに読まれている方も多いと思います。やはり何度読んでもすばらしい絵本です。嵐の夜、お互いの姿が見えないまま友達になってしまったヤギのメイとオオカミのガブの物語。お互いがヤギとオオカミということで、様々な逆境の中、真の友情を深めていきます。この絵本はもともと6巻で完結したシリーズ作品でした。その終わり方があまりに切なくて、やりきれなくて、深みがあって、いろいろ考えさせられました。その後、『まんげつのよるに』というシリーズ7作目(二匹を幸せにするための続編?)が出版され、メイとガブの種を超えた友情がハッピーエンドをむかえることになります。私はこの続編である7作目が出てよかったと思っています。「物語はやっぱりハッピーエンドがいい」という方は7作目までどうぞ。
アニメ絵本版…1巻から7巻までまとめたハッピーエンドの作品です。当然、絵・話ともにアニメ的で雰囲気は軽くなりますが、感情移入しやすいようまとめられ、1冊で一気に『あらしのよるに』の世界が味わえるので、こちらもおすすめです。
真鍋和子/文 土田義晴/絵
話、登場人物、絵、すべてからやさしさが伝わってくる作品。源河川の鮎、自然を守り、共に生きる人々。みんな元気いっぱいで、力強いやさしさにあふれています。その実話に基づいた内容はおばあちゃんの方言がそのまま使われていたりして、読みながら引き込まれていきました。「ちむちゅらさんさぁ」…心がきれいになる絵本です。
源河川(げんかがわ)…沖縄県名護市北部を流れる清流。土田義晴さんの絵、好きです。
ジャニーン・ブライアン/ぶん スティーブン・マイケル・キング/え
すえよしあきこ/やく
今日は木曜日。そして、楽しい誕生日。その夜、スプーは楽しかった木曜日にさよならを言うため、”もくようび”探しに出かけます。探して探して最後に会えたものとは…。夜の静けさとそこにある自然の息づかいが聞こえてきそうな印象深い絵が、素敵な話をいっそう輝かせています。ずっと大切にしたい絵本の一つです。
2002年 オーストラリア児童図書賞受賞
テオ/ぶん マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット/え
さくまゆみこ/やく
オスカーはいつも夢見がちな男の子。ある夏休み、家族旅行で出かけた砂漠でおかあさんやおとうさんとはぐれ、一人泣いていました。するとそのとき、小さな声が話しかけてきたのです。それは、ひとりぼっちの小さな雲、フーでした。そこから、砂漠を舞台にしたオスカーとフーの不思議な友情の物語が始まります。
続編に『オスカーとフーいつまでも』があります
梅田俊作/〔ほか〕作・絵
ラストシーンが心に残ります。結果がどうであれ、がんばった子供に対しては素直にほめてあげる。しつけも大事だが、子供を理解してあげることはもっと大事だと考えさせられました。そういった意味では、自分にとって良い絵本だったと思います。それに、子供にも何故か”うんち”の話って魅力的なんですよね。子供の心がにじみ出てきそうな画風も最高です。
(子供の感想)ケーキ屋さんから出てきてしまった時の顔がおもしろかったそうです。
林明子/さく
「こん」は「あき」が生まれたときからずっとそばにいるきつねのぬいぐるみ。おばあちゃんがあきのために作ってくれました。ある日、こんの腕に出来たほころびをおばあちゃんになおしてもらうため、遠くまで会いにいきます。二人だけの旅。いろいろなハプニングの中、不安になるあきをこんは精一杯励ましながら見守ります。自分が傷ついてもあきを励ますこんの姿は、とても愛おしいです。読み終わった時、小さい頃のお気に入りを思い出しました。
私のお気に入りは青いタオルケットでした。それにしても林明子さんの絵は、やさしくていやされます。
あべ弘士/作
この本に登場するたくさんの動物たち。どの動物を見てもその姿は生き生きとして、本当の動物園を見るような満足感があります。作者・あべ弘士さんは実際に動物園の飼育係として働いていたそうです。なるほどなぁと納得させる存在感がこの絵本にはありました。子供が何度でも見たくなるような好奇心をくすぐる絵本です。
このページのTOPで紹介している『あらしのよるに』も、あべ弘士さんの絵です。
渡辺茂男/ぶん 長新太/え
その名の通り、キウイが大好きなおじいさんの話。全ページ緑色でいろどられ、これでもかというくらい緑色の絵本。話の内容は意味が全くというほど感じられず、とにかくキウイが好きな人、緑色が好きな人のための絵本。なぜこの絵本が好きなのか。おじいさんを含め、絵・話すべてに味がありくせがあり、個性のかたまりのようなエネルギーが伝わってきます。この絵本の存在自体が、まるで子供のようなんです。
読んだときの読み方がおもしろかったのか、くせのある長新太さんの絵がおもしろいのか。子供も気に入っている絵本です。
寺田順三/作・絵
小人の靴屋のような絵本。ある街の雑貨屋に住む「タビ」は、閉店後に働き始めます。店の商品が売れるようにいろいろ考えますが、どうしても売れ残る犬のぬいぐるみがありました。やがてそのぬいぐるみに愛着を感じるようになったタビ。ところがある日とうとう売れてしまい、タビは探しにいきます。
いろいろな雑貨が描かれているため、まるでおもちゃ箱のような絵本です。
うたむらようこ/著
夜空を照らすお月様はどうして細くなったり丸くふくらんだりするのでしょう。お月様は、暗くて困っている人に自分の身体の明かりを分けてあげるとだんだん細くなっていきます。でも、そんな優しいお月様のためにまわりの星が明かりを分けてくれるので、また丸くふくらんでいくのです。そして、みんなが送る感謝の気持ち…そのあたたかい心もお月様を丸くしていくのでした。月の満ち欠けがそんな理由だったら素敵ですね。
この絵本を読んだ日、子供と一緒に月を見て話をしたのを覚えています。
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