ー絵本紹介用ー
ー今日の読み聞かせ用ー
ーお気に入り絵本用ー
きむらゆういち/文 エム ナマエ/絵
毛はボソボソ、鳴き声は、まるでがまがえる。しっぽは少し曲がっていて、やせっぽちの子猫。あたたかな家で幸せに暮らしていましたが、ある日捨てられてしまいました。それからというものの、次から次につらい事ばかり起こります。そんな中、必死に「いいこと」を探し出して、なんとか前向きに生きようとする子猫でした。
『あらしのよるに』でおなじみのきむらゆういちさんと、エム ナマエさんという全盲のイラストレーターによる渾身の一冊。
浜田廣介/作 いもとようこ/絵
むく鳥の子のお母さんは、もうこの世にいません。それを知らないむく鳥の子は、お母さん鳥がいずれ帰ってくると信じていました。ある夜、葉の音をお母さん鳥の羽の音だと勘違いして目を覚まします。その次の日も…。小鳥はその葉に母の面影を感じ、風に吹き飛ばされてしまいそうな葉を必死に馬の毛で枝につなぎ止めました。そしてその夜、不思議な夢を見ました。
子供の気持ちを確かに成長させてくれる良い絵本だと思います。
赤川明/作・絵
ラーメンの川を船に乗って下ります。ねぎ、海苔、煮玉子、なると、チャーシュー、メンマなど、たくさんの具が流れていて、とてもおいしそう。味は、しょうゆに塩、味噌、とんこつだってあります。しまいには、カップラーメンまで流れて来て…、ラーメン好きにはたまらない川なんです。
プールの水がジュースだったらいいのに…。そんな子供の頃の夢を、そのまま絵本にしたような話です。
風木一人/作 早川純子/絵
「かいじゅうじま」は怪獣達の故郷。夏休みになると、全国で活躍(?)している怪獣達がこの島へ帰ってきます。そして、俺はビルを破壊したとか、船を沈めてやったなどと自慢話に花を咲かせるのです。でも、本当は…。夏休みが終わり、各地へ戻っていった怪獣達の日常の姿に心が和みます。
怪獣も人間も同じ。久しぶりに出会った仲間の前では、少し背伸びをしてみたくなる気持ちわかります。
筒井頼子/さく 林明子/え
一緒に遊んでいたはずの妹がいなくなってしまった。お母さんが銀行に出かけている間に、泣いて目を覚ました妹。楽しく遊んであげていたはずなのに、つい地面に絵を描くのに夢中になってしまったのです。どこへ行っちゃったの?あさえは妹のあやちゃんを必死に探します。
お姉ちゃんとは言っても、あさえちゃんはまだ小さな子供。妹を必死に探すけなげな姿がいとおしく感じます。
アンネ・エルボー/作 木本栄/訳
くまのアルシバルドの頭の上に浮かぶ小さな雲。何故かアルシバルドにぴったりくっついて離れません。最初は小さな心配でした。でも、いつになったら消えてくれるのか?不安はどんどん大きくなっていきます。はたして、彼の心配は解消されるのでしょうか?
アルシバルドの仕草がとてもかわいくて好感が持てます。大きな身体をしているくせに、とても繊細なんです。守ってあげたくなるようなくまでした。
ルース・ボーンスタイン/さく いわたみみ/やく
森の動物達みんなに愛されて育つ、ちびゴリラ「ちびちび」の話。多くの愛情に包まれて大きくなったちびちびは、その仕草、姿、そして、瞳に優しさが満ちあふれています。最初から最後まで、あたたかい雰囲気のみで描かれた、子供の心にとてもやさしい絵本です。
動物達の優しい表情がとても印象に残ります。
塩野米松/作 村上康成/絵
ペンギンは寒い所が大好き。もしも、そんなペンギンが暑い町にやって来たら…。涼しい所を求め歩いて、たどり着いたのはスーパーマーケットの鮮魚売り場。魚が並ぶ棚にもぐり込んだペンギンは、気持ちよくて眠ってしまいました。お客さんは売り場に並ぶペンギンの姿にびっくり。でも、子供は「これ買って」と、とても嬉しそうでした。
本当にペンギンが魚売り場に並んでいたら、子供達は大喜びですね。
いとうひろし/作
飛行機、ライオン、ワニ、ひげづらの大男…。くもくんは、いろいろな形に変身してみんなの目を楽しませてくれます。何にでも変身できるくもくん。でもくもくんは思います。一体どの形が自分の本当の形なんだろう?
時間とともにいろいろな形に変わっていく雲。想像力をふくらませて、子供と一緒に雲を眺めるのが楽しみになる絵本です。
いわむらかずお/作
もうすぐ廃線となる小さな田舎町のローカル線。最終列車に乗り込んだ旅人が眠りから目を覚ますと、乗客は彼一人。…と思ったら、小さな話し声が聞こえてきました。そっと覗いてみると、なんと4匹のねずみの乗客が座っていました。驚いた事に人間の言葉をしゃべっています。その後もいろいろな動物達が乗車してきて、何やら難しい話を始めます。どうやら彼ら動物達は、人間の横暴ぶりに怒っているようです。気付かれないよう聞き耳を立てる旅人。そんな中、彼の存在に気づいた動物がいました。…奇妙な乗客達を乗せて最終列車は走ります。
人気の14ひきシリーズとは、また一味違った雰囲気を持った、いわむらかずおさんの絵本。大人が読んでも十分読み応えのある内容です。サンケイ児童出版文化賞受賞作品。
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