ー絵本紹介用ー
ー今日の読み聞かせ用ー
ーお気に入り絵本用ー
せきゆうこ/作
食欲おう盛な不思議な生き物「ぱくちゃん」シリーズ第3弾。今回も春夏秋冬を通して食べまくります。春はひな祭りのごちそう。夏は砂漠でサボテンコックのカレー屋さん。秋はざくろ、あけび、ぶどうなどの山の実り。冬は雲の上で餅つき大会。相変わらず、気持ちのよい食べっぷりです。
「ぱくちゃん」シリーズといえば、色彩豊かな食べ物と、個性豊かなキャラクター。ぱくちゃん以外にも不思議な生き物がいっぱい。おなじみのキャラクター達も、しっかり登場していますよ。
竹下文子/文 鈴木まもる/絵
6人の小さな子供達が、楽しそうに何かを作っています。枕木を並べてレールを敷いて…そう、子供達が作っているのは線路。つないでつないで、線路はどんどん長くなっていきます。山があればトンネルを掘り、川があれば鉄橋を架ける。レールを敷くその先に何か困難があっても、その度にどうしたら良いか考え、困難を乗り越え線路は長くなっていきます。全部つながったら、駅を作り列車に乗って出発。
「いっしょにあそぼうよ!」シリーズの絵本。「やまがあったらどうする?」「かわがあったらどうする?」そんな言葉の後、ページをめくると、6人の子供達がどうやって線路をつなげていったのかが描かれています。絵本を読んで絵本の中の子供達と一緒に考える。そういえば山にはトンネルがあったな、川には橋が架かっているな。そんな学習を、子供達に身近な線路遊びのような感覚で、自然にすることが出来る良い絵本です。
山岡ひかる/作
でこぼこ顔のかわいらしいじゃがいも達が、いろいろな料理に変身します。そのまま鍋でゆでてバターを乗せればジャガバター。切って揚げればフライドポテト。他にも肉じゃが、ポテトサラダ…コロッケにしてもおいしいですね。じゃがいもの魅力いっぱいの絵本です。
「じゃがいもじゃがいも、なにになる?」繰り返されるこの言葉と、それに続くじゃがいも料理の数々。言葉のリズムが良いので、読み聞かせに向いています。切って、ゆでて、揚げて…普段食べているじゃがいも料理が、どのように作られているのかを知るきっかけにもなります。
みねよう/げんあん さいとうしのぶ/さく
言葉遊び絵本。「あっちゃん、あがつく、あいすくりーむ」のように、「○ちゃん、○がつく」の後に食べ物の名前が続きます。「あ」から「ん」だけではありません。「がぎぐげご」などの濁音や、半濁音の「ぱぴぷぺぽ」まで登場します。かわいい絵もついて、総ページ数144ページ。文字の勉強にもなる、読み応え十分の絵本です。
「みっちゃん、みちみち…」のような、人をからかった歌ではなく楽しい歌を、という原案者の峯陽さんの言葉通り、どの歌も楽しいものばかり。最後には音譜も載っているので、ますます楽しく歌えるのではないでしょうか。絵本を見ながら口ずさんで遊んでいる間に、文字の勉強にもなりそうです。
つちだのぶこ/〔作〕
主人公は「ブブノワ」という、ちょっと変わった名前の女の子。お母さんが、とびっきり素敵なワンピースを作ってくれました。前にもポッケ、後ろにもポッケ、肩にだってポッケ。なんとポッケが10個もついているんです。さっそく、そのワンピースを着て森へお出かけすると、森の動物達がポッケに入りたいとやって来ました。ブブノワさんのポッケは動物達でいっぱい。それを見ていた子ぐまも入りたいとやって来ますが、大きすぎて…
子供にとってポケットは、何故か魅力的な存在なんですよね。私の子供もポケットが大好き。いろいろな物が入れられるから大好きなんだそうです。ところで、主人公の「ブブノワ」という名前は、ロシアの名前のようです。かつて、日本で活躍した有名な美術家に同じ名前の人がいました。ロシア出身の女性で「ブブノワさん」の呼び名で親しまれていたそうです。ロシアではありふれた名前なのでしょうか?
みのしまさゆみ/ぶん ふくだいわお/え
さあちゃんは、ぶどうが大きくなるのを待っていました。だって、お母さんが「もうちょっと待とうね」って言ったから。晴れの日も雨の日も、毎日ずっと待ち続け…ようやくぶどうは食べ頃を迎えたみたいです。今日は保育園が休みの土曜日。楽しみにしていたぶどうがやっと食べられる。ところが、ぶどうがちょっとしか残っていません。一体どうしたのでしょうか?
この絵本は驚きの絵本です。何が驚きかって、作者が4才の女の子なんです。作者の「みのしまさゆみ」ちゃんの自宅の庭のぶどうが、毎年野鳥に食べられるという実体験をもとにしています。どうして食べられるんだろう?そこからふくらむ想像力。小鳥かな?もしかしたらリスさんもいたかも?きっとたくさん食べたのはクマさんだ。子供の自由な発想というのは、本当に素晴らしいです。最後の終わり方が、またとてもかわいくて、心に残る絵本です。
まついのりこ/作・絵
身近にある物の名前と、それに関する音が書かれた絵本です。例えば自動車は「ぶーぶー」、犬は「わんわん」。それ以外のことは、いっさい書かれていません。ただひたすら、物の名前とその音が、わかりやすい絵とともに書かれているのです。いろいろな物に興味を持ち始めた赤ちゃんにやさしい絵本です。
私の子供は、「あーんあーん」と泣く赤ちゃんの絵を、いつも見ていました。家にある赤ちゃんの人形と見比べたりしながら、小さいなりに何かを感じていたのでしょうか?他のページはあまり見ませんでした。この絵本を開くと、必ず赤ちゃんの絵を見ていた気がします。本に興味を持つきっかけは、そんなもんでいいと思います。何を考えていたのかはわかりませんが、間違いなく私の子供は、この絵本のその赤ちゃんのページを真剣に見ていました。
井川ゆり子/作・絵
ピッチは青い小鳥。今日も仲良しの男の子「トニー」の家へと遊びにいきます。ピッチはトニーが大好き。そして、やさしくてきれいなトニーのお母さんも大好き。みんな一緒の楽しい時間。いつまでも続くと思った幸せな時間。そんなある日、トニーのお母さんが遠い空へと旅立ってしまいました。嘆き悲しむトニーのために何をしてあげられるのだろう?ピッチは一生懸命考え、お母さんの編みかけのセーターを手にします。それは、ピッチと同じ青色のセーター。お母さんがよく着ていた青い服と同じ色のセーター。そして、そんなお母さんが、生前、トニーのために編んでいたセーターでした。
とても悲しい話です。最後に笑顔を取り戻したトニー。彼を思うピッチのやさしさが心に残りました。そして、そんな話を引き立てているのが、絵本に多用された青色の美しさでしょう。静かで、荘厳で、透き通るような、吸い込まれていきそうな美しさに心を奪われました。
ローラ・ユンクヴィスト/さく ふしみみさを/やく
表紙から始まり、裏表紙まで延々と続く一筆書きの線。ページをめくると朝の町、次のページには人の顔、そのまた次は大通りを走る車、信号、標識。すべてのページが、一筆書きの線でつながっていきます。海を渡り、空へと上り、森を抜け…やがて夜が訪れる頃、辿り着いたのは、森の外れの村にある一軒の家。家の中は、みんなぐっすり。当然、寝顔も一筆書きの線でつながっていますよ。
最初から最後まで一筆書きの線でつながった楽しい絵本。ただ、この絵本の楽しみは一筆書きの線だけではありません。途中、「犬は何匹いるかな?」とか「風船は全部でいくつ?」など数を数えるクイズがたくさん用意されています。一筆書きを理解出来る子供はもちろん、そうでない子供にも楽しめる絵本だと思います。
ローラ・ユンクヴィスト/さく ふしみみさを/やく
『せんをたどって』第2弾。今回は家の中へと出発。表紙から延々と続く一筆書きの線。たどっていくと、その先には台所、地下室、寝室いろいろな部屋があり、みんな一筆書きの線でつながっています。ただ線をたどるだけではありません。台所には食べ物いっぱいの冷蔵庫、地下室には大工道具がいっぱい入った工具箱があり、「チーズはどんな形?」「ねじ回しは全部でいくつ?」など、たくさんのクイズが待っています。最初から最後まで楽しめる絵本です。
指を使って線をたどりながら、たくさんのクイズに答えていく。親子で一緒に遊びながら読める絵本です。今回は前作と違って、家中を一回りした最後の最後にも、特別なクイズが用意されています。なかなかの難問でした。
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