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『ぼくのすきなやりかた』『わたしのすきなやりかた』

五味太郎/作

例えば食事の時、子供は行儀なんか気にせずに好きなように食べたいと思っているのかもしれません。一方、親としては子供にバランスよく行儀正しく食べてもらいたいと思うことでしょう。子供の言い分、お母さんの言い分。絵本『ぼくのすきなやりかた』と『わたしのすきなやりかた』は、似たような場面をそれぞれ男の子の視点とお母さんの視点で捉えた姉妹作です。同じシチュエーションにいる男の子とお母さんが、それぞれの絵本の中で「ぼくの」「わたしの」好きなやり方を見せてくれるのです。洗濯機の前、清潔第一&家事が忙しいお母さんは、パッパと男の子の服を脱がせチャッチャと洗濯を済ませます。でも男の子はのんびりマイペース。脱いだ靴下の匂いが気になったら、もう嗅がずにはいられません。読み聞かせしながら、心の中で「あるある…」って笑ってしまいました。この2冊の絵本は、ぜひ一緒に並べて読んでください。男の子とお母さんの好きなやり方を見比べながら、子供と話をするとおもしろさ倍増。楽しい読み聞かせになると思います。

子供と会話しながら読み聞かせをしたのですが、男の子の好きなやり方よりお母さんの好きなやり方の方が性に合っている場面もあったようです。好きなやり方は人それぞれですね。子供の意外な意見も聞けておもしろかったです。そしてもう一つ。この絵本を読んで、私の子供が影響を受けたことがあります。それは、『わたしのすきなやりかた』に出てくるお母さんの口調。「すきなやりかたとしては…ということなんだけれどね」という独特な口調が最初から最後まで続きます。長女(7才)は、相当気に入ったらしく、次の日からしばらくこの言葉遣いでしゃべっていました。確かに、頭に残る文章でした。

 

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』

長谷川義史/作

この絵本には、表紙にいる男の子のお父さんが登場します。おじいちゃんも登場します。ひいおじいちゃんも登場します。ひいひいおじいちゃんも、ひいひいひいおじいちゃんも、ひいひいひいひい…(ひいが772個)おじいちゃんも登場します。さらにそれよりもっともっと…(数えきれないくらい)ひいおじいちゃんまで登場します。そこまでさかのぼると、もう人間というよりは猿です。それではここで、、この絵本を読み聞かせするときの注意点を一つ。時間と体力に余裕のある時に読んでください。何故かって…?それは、たくさんたくさん「ひい」という言葉を連呼することになるからです。この絵本の中だけで何千個というものすごい「ひい」が書かれています。これを全部読んだら…きっと「ヒーヒー」になっちゃう、そんな絵本です。

子供は私が「ひいひいひいひい…」連呼しながら読んでいるのがたまらなくおもしろかったようです。途中から子供も参加し、みんなで「ひいひい」言いながら読みました。時代をさかのぼるごとに変わっていく背景もなかなか細かく描き込まれていて見応えあります。物語の最後には、それなりのメッセージもこめられているので、ただおもしろいだけの絵本では無い所も良かったです。

 

『ジオジオのかんむり』

岸田衿子/作 中谷千代子/画

泣く子も黙る百獣の王ライオン。そのライオンの中でも一番強い、まさに王様の中の王様、それがジオジオです。彼は孤独でした。歳をとり、他の動物を追いかけるのにも飽きたジオジオは、誰かとゆっくりしゃべりたいのに、彼の姿を見ただけでみんなこそこそ隠れてしまいます。そんなジオジオに声をかけた一匹の鳥がいました。彼も大切な卵を盗まれたり無くしたりして孤独でした。そんな孤独でつまらない思いをしていた者同士、心が通じ合ったのでしょうか。ジオジオは卵を産む場所として、思いもよらない場所を鳥に提案します。それが、絵本の表紙にあるジオジオの王冠の中。それは世界で一番安全な場所。その日から、ジオジオと鳥の親子の共同生活が始まりました。

ジオジオが鳥に自分が思いついたアイデアを話そうとするシーン。近くに来るように話しかけるジオジオの言葉の後、鳥が近付くまでに文章の隙間が空けられています。その空白に、鳥の迷い、ためらい、そして緊張感を感じました。若い頃のジオジオの恐ろしい姿が私の頭の中にも浮かんでくるような気がして、読み聞かせにも力がこもりました。

 

『せきたんやのくまさん』

フィービ・ウォージントン/さく・え セルビ・ウォージントン/さく・え いしいももこ/やく

タイトル通り石炭を売るくまさんの話です。石炭と言っても今の子供にはなじみが薄いかもしれませんね。くまさんは毎日、荷馬車に石炭を積んで町へと出かけます。そして注文を受けるとその家の石炭置き場に石炭を投げ込みます。「どかん」「どかん」と投げ込みます。石炭は一袋100円。最初の家では3袋注文があったので100円玉を3つもらいました。次の家では2袋。さて、100円玉は何個もらえるかな?商品とお金のやり取りが細かく書かれているので、数やお金の知識が身に付く絵本だと思います。

私の子供は石炭という言葉を知っていました。機関車トーマスなどのテレビ番組で見たのかな?と思ったら違いました。それはNHK教育「おかあさんといっしょ」で流れる「ぼくらのロコモーション」という機関車の歌。その中で「お腹いっぱい石炭食べて…」という歌詞が出てきます。この歌、私も好きです。

 

『ちょろりんと とっけー』

降矢なな/作

とかげのちょろりんの物語。ちょろりんが、初めて一人でおじさんの家に行くことになりました。リュックにおみやげを詰めて、お弁当を持ったら準備OK。おじさんの家は遠くにあるけれど、じいちゃんが地図を書いてくれたから大丈夫。いざ、のんびり楽しい一人旅へ出発…と言いたいところですが、このたび一波乱も二波乱もあります。後をこっそりつけてきた弟のとっけーも一緒に行くことになり、思うように先に進めません。おまけに地図は無くすわ、とっけーとはぐれてしまうわ、イタチに食べられそうになるわで、もう大変。さあ、無事におじさんの家にたどり着けるのでしょうか?

途中、日が暮れてちょろりんととっけーがピンチを迎える場面では、絵本から恐い雰囲気が漂ってきます。読み聞かせを聞く子供達もしーんと静まり返っています。ところがそのピンチを救ってくれるかめむしのおじさんの登場で雰囲気は一変。子供達も大喜び。それもそのはず、おならをしながら登場し、その名もへのへのもへじならぬ「へなもへなる・もへじ」と言うんです。何だか急にその場が和み、楽しい雰囲気になりました。ちょろりんのピンチで一緒に恐さを感じ、助かると同時に楽しい雰囲気を味わえる。そんな気の利いた演出を感じさせる絵本でした。

 

『しんじなくてもいいけれど』

内田麟太郎/文 早川純子/絵

絵本を開くと、そこに描かれているのは自転車に乗った男の子と地図とコンパス。何やら自転車で冒険でもしそうな予感がします。話を読んでみると、どうやら自転車で旅(冒険?)をしてきた男の子が、自分の体験談を語っている物語のようです。「しんじなくてもいいけれど…」という言葉で始まり、ページをめくると「〜だった」という言葉が続きます。最後までこの繰り返しです。ただ、その男の子の話というのがもの凄い!「しんじなくてもいいけれど」と前置きをするだけあって、「えっ、そんなバカな」とツッコミを入れたくなるような話ばかり聞かせてくれます。あなたは、この男の子の話、信じますか?

「この前、こんな大きいバッタがおった」と言いながら、手を20cmくらい広げる長男(4才)の姿が真っ先に思い浮かびました。子供と話をしていると、たまにこんな話を聞かしてくれるなと思いながら、読み聞かせを楽しみました。

 

『どうぶつブック』

はたこうしろう/え おーなり由子/ぶん

「4がつ、きつねざるのでんしゃ」「5がつ、はなゴリラ」「6がつ、かばとちどりのおんがくかい」…この絵本は、一月ごとにタイトルがつけられ、それぞれに短い文章とかわいらしいイラストが描かれています。パンケーキを焼くぶたのお母さん。水面に映った月を見つめる月の輪グマ。たくさんの動物達が登場し、みんな楽しい姿を見せてくれるんです。そして、その中でも特に子供の目をひきそうなのが2月の「きつねのゆうびんやさん」。絵本に登場する動物達の書いた手紙が2ページにわたって紹介されています。全部で10通。個性的な手紙が並んでいるので、きっと子供が好きになるページだと思います。

私の子供は、手紙のページになると自分で読みたがります。この手紙はかばがペンギンに出した手紙だとか、ゴリラは風邪をひいたんだとか、いろいろ教えてくれました。字がしっかり読めるようになった長男(4才)が、嬉しそうに読んでいた絵本です。

 

『かぶと三十郎ーきみのために生きるの巻』

宮西達也/作・絵

弱い者いじめをするゴキブリの「ゴキゾウ」の前に颯爽と現れた一人のお侍さん。気はやさしくて力持ち。その名も「かぶと三十郎」。この絵本の主人公です…と言いたいところですが、実はゴキブリの「ゴキゾウ」こそが真の主人公と言っていいと思います。自己中心的で身勝手なゴキゾウは、ゴキブリとして生まれてきたことに強い劣等感を持っていました。心を閉ざし、悪さを繰り返すゴキゾウ。ところがある日、橋から落下したところをイナゴの子供に助けられたことから心が変化し始めます。イナゴの子供の献身的な看病を受け、どうにか動けるようになったゴキゾウが向かったのは人間の家。エサが無くて困っている森の生き物達のために何かをしてあげたい。そこにいるのは、以前の自分勝手なゴキゾウではありませんでした。しかしそんなゴキゾウを待ち受けていたのは、あまりにも悲しい結末だったのです。

この絵本ではゴキブリが活躍します…なんて聞くと抵抗ある方もいるでしょうね。そんな方でも、この絵本で活躍する「ゴキゾウ」には感情移入してしまうのではないでしょうか。時代劇風のこの絵本。ただの「勧善懲悪」ではありません。善へと改心した悪に待ち受ける悲しい運命。涙を誘う物語の展開に、自然と読み聞かせにも熱が入りました。「せっしゃ」など普段聞き慣れない言葉には、ちゃんと注がつけられているのも良かったです。

 

同じ名前見つけた
♠ 『えんふねにのって』

ひがしちから/作

この絵本のタイトルを見て、私はまず思いました。「えんふねって何…?」。今まで聞いたことの無い言葉です。一体どんな字を書くのだろう…絵本を読んで納得。どうやら漢字を使えば「園舟」となるようです。子供の頃、幼稚園や保育園の送迎バスを利用していた方、バスのことを「園バス」と呼びませんでしたか?そうです。園へ行くための舟が「えんふね」なのです。絵本に出てくる「かわのそば幼稚園」は、文字通り川の側にあります。だから幼稚園まで舟に乗って通園します。これだけでもとても楽しそうな話なのですが、その日は丸太でふさがってしまった川を先に進むため、えんふねがとんでもないことになってしまいます。丸太をどかす作業をしていたクレーン車がえんふねを持ち上げ…なんと、えんふねが川から浮き上がっていくではありませんか。これには、子供達も大喜び。夢いっぱいの子供達の思いを乗せて、えんふねは空高く上っていったのでした。

現実に「えんふね」があったら…きっと、もの凄くにぎやかなんだろうな。一度でいいから見てみたいな。でも、いろいろな問題が起こりそうだから、現実には絶対に無理だろうな。…読み聞かせをしている間、いろいろな思いが頭をよぎりました。でも、本音はやっぱり「あったらいいな」。子供だけでなく親の心もワクワクさせる、夢いっぱいで魅力的な物語でした。絵本紹介topへ

 

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