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『つれたつれた』

内田麟太郎/文 石井聖岳/絵

表紙でくじら(?)に乗って釣りをしているおじいさん。ただの釣り好きではありません。見たことも聞いたことも無いような、とんでもない釣り名人なんです。釣り竿一つあれば何だって出来ちゃいます。お茶を湯のみに注いだり、たき火に薪をくべたり。もちろん本業の魚釣りもお手のもの。どんなに寒い日だって、どんなに浅い海だって、小さい魚からとんでもない巨大魚まで何だって釣り上げてしまうのです。どんな獲物を釣り上げるのか気になりませんか?まさか、あんなものが釣れるなんて…きっと驚きますよ。絵本の中の観客と一緒に釣り見物。釣り好きな方はもちろん、そうで無い方も楽しめる絵本です。

この絵本の終わり方が好きです。さんざん気持ちを盛り上げるだけ盛り上げて、すとん!と落とされました。これぞまさに落語で言う「落ち」。しかも、なんとも心地よい「落ち」なんです。どんな「落ち」かはお楽しみ。後味がいい絵本です。絵もとても楽しめました。話にも合っていて、相乗効果抜群の組み合わせだと思います。

 

『ミミちゃんのぬいぐるみ』

ふくざわゆみこ/さく

困っている時、助けてくれる友達がいる。嬉しいですね。たとえその助けが最良の結果をもたらさなかったとしても、友達への感謝の気持ちは心の中に温かい何かを残してくれるものです。この絵本のテーマは、まさにそんな友達の優しさ、あたたかさ、そして友達への感謝の気持ちだと思います。うさぎのミミちゃんは、お姉ちゃんが大切そうに戸棚の中へしまっていたぬいぐるみをボロボロにしてしまいました。しかも、内緒で借りている間に。さあ、大変。友達みんなが力を合わせて直してくれたのですが…その姿は、ボロボロになる前とは似ても似つかないすさまじいものになってしまいます。それでもミミちゃんは、みんなの気持ちが嬉しくて、笑顔でそのぬいぐるみを持ち帰りました。そしてその夜、パパとママに部屋から呼び出されたミミちゃんは…

友達の気持ちがたくさんつまったぬいぐるみ。姿形は変だけれど、ミミちゃんには最高のぬいぐるみだったようです。人の優しさに感謝する姿が、とてもよく描かれていました。ただ、ミミちゃんが黙ってぬいぐるみを持ち出したことを正直に謝る場面があればもっと良かったなと思います。

 

『とっきゅうでんしゃのつくりかた』

のぶみ/さく

画用紙、色鉛筆、絵の具、そして山のようにたくさんの段ボール。おまけに冷蔵庫の中のもの全部、トイレ、ふとん…これらで何が作れると思いますか?なんと特急電車が作れちゃうんです。ちゃんと食堂車や寝台車、もちろんトイレだってついています。こんなの作りたい!この絵本を読む子供達は、きっと声を大にしてそう言うのではないでしょうか?それくらいこの特急電車、かっこいいんです。大人ですら乗ってみたいと思うような電車が絵本の中で完成していきます。しかも、ただ作って終わりではありません。物語の終わりには、なんと車のエンジンを積んで出発。工作好きにはたまらない、想像力を刺激する絵本です。

以前、子供と一緒に段ボールで家を作って遊んだことを思い出しました。こういう絵本は、何か心のどこかをそわそわさせてくれます。特に長男(4才)は、この特急電車をとても作りたがっていました。どうやら彼も、心がざわついたようです。

 

『ケーキやさんのゆうれい』

ジャクリーン・K.オグバン/さく マージョリー・プライスマン/え 福本友美子/やく

そのお店には、毎晩幽霊が現れました。それは、かつてはここの店主で、国一番と呼ばれる程の素晴らしいケーキ職人だったおばあさん「コーラ・リー」の幽霊でした。新しい住人が来るたびに、嫌がらせをして追い出してしまいます。ここは私の台所…。実は彼女は、ある思いを心に抱えながらこの世をさまよっています。それは、胸がいっぱいになって涙がこぼれる程素晴らしいケーキを「自分のために」作ってもらうこと。そんなある日、アニーという女シェフがやって来ました。彼女はこれまでの人達とは違い、幽霊と向き合い対話をします。そして、コーラ・リーが求める「素晴らしいケーキ」という難題に挑むのでした。

幽霊が出てくる絵本。しかも、かなりの騒霊(ポルターガイスト)です。でも、決して恐い絵本ではありません。なかなか感動的な話でした。涙がこぼれる程素晴らしいケーキ…アニーが作りに作って、考えに考え抜いてたどり着いたその答え。なるほど、その人のために送るケーキとしてこれ以上のものは無いと思いました。テクニックだけではなく、それ以上の心がこめられたケーキ。心をあたたかくしてくれるケーキでしたよ。…おまけとして、巻末に「ゆうれいもよろこぶチョコレートケーキの作り方」がのっています。

 

『いーとんの大冒険』

なばたとしたか/さく

世にも不思議な木の種「カナイダネ」。欲しいものを思い浮かべながら植えると、何でも願いがかないます。そんな種があるなら植えてみたい…と思った方は要注意。実はこの種、願いがかなうのと同時に「一番大切なもの」を失ってしまう恐ろしい種なのです。それでも、この種植えますか?…この絵本は、あやしいおじさんからもらったこの種を植えてしまった「いーとん」が、願いと引き換えに失ってしまったかけがえの無い友達「プイドル」を取り戻すために大冒険をするというお話です。スリル、笑い、感動、そして、涙…。あやしいおじさんの正体、アンドレ山の怪物ダンデとの対決は、なかなかの迫力ですよ。

『こびとづかん』の作者なばたとしたかさんの絵本だけあって、絵のインパクトは強烈です。途中、おならで空を飛んだり、おしりを出して横たわる場面などは、抵抗ある方もいるかもしれません。私の子供達はかなりウケていました。ちなみに『こびとづかん』もお気に入りの子供達です。

 

『かくれんぼ』

せなけいこ/作・絵

みんなで楽しいかくれんぼ。じゃんけんで負けたりんごちゃんが鬼です。隠れるのは、みかんちゃん、レモンちゃん、パイナップルちゃん、いちごちゃん、そしてバナナちゃん。みんなどこに隠れるのかな?絵本を読んでみると…みんなの隠れ方がかわいらしくて楽しくて思わずにんまり。中でも、私が好きなのはレモンちゃん。ひよこの行列にまぎれて、何喰わぬ顔をして行進しています。その姿があまりにもはまっていて笑ってしまいました。かくれんぼの楽しさを感じさせる絵本です。

私も家の中で、たまに子供とかくれんぼをします。小さい頃は簡単に見つかる場所にしか隠れられなかった子供が、段々知恵をつけて上手に隠れるようになってくるのを見ると、成長を感じて嬉しくなったりします。そうなると私も思わず熱くなって、見つかりにくい所を探しまわることも…。かくれんぼは、親子で楽しめる良い遊びだと思います。

 

同じ名前見つけた
♠ 『まほうのマフラー』

あまんきみこ/さく マイケル・グレイニエツ/え

表紙で男の子が巻いている緑のマフラー…あたたかそうですね。お父さんのマフラーなんです。この絵本は、父親を亡くした男の子が、その父親のマフラーを身につけることで前向きな力を取り戻し、心の成長、そして今は亡き父親への心のけじめをつける物語です。お父さんのマフラーは魔法のマフラー。だって、怖い犬がいたってマフラーをぎゅっと握りしめれば我慢出来る。かけっこだってがんばれるし、乱暴する友達にだって負けない。それどころか、その友達と仲良くなったりも出来る。男の子に勇気と力と幸せを与えてくれる…そんなお父さんのマフラーは、やっぱり世界にたった一つの魔法のマフラーなのです。ところがこのマフラー、物語の最後で風に飛ばされ林の緑の中へと消えてしまいます。それは、男の子にとって心のけじめをつける大きな出来事なのでした。

マフラーに宿った父親のぬくもりが、こちらにも伝わってきそうな絵本です。男の子の語り口調で書かれた文章もやさしくて、あたたかさを感じます。実はこの絵本、最後まで読んだ時初めて父親が亡くなっているということがわかる構成になっています。それを知る前と後では、やはり絵本を聞く子供達の反応も変わってくるでしょうね。

 

『きになるともだち』

内田麟太郎/作 降矢なな/絵

一目会ったその日から、恋の花咲くこともある…なんていう懐かしい(?)セリフがぴったりの絵本です。ふわふわしていて小さくてかわいらしいヤマネと出会った瞬間、オオカミのハートに恋の花が咲き乱れました。目には星がまたたき、言葉はしどろもどろ。すっかり恋の病に冒されてしまったオオカミ。それからというもの、オオカミの様子はとてもとても「変」で、もう見ていられません。なんとかしてあげないと…。そこでキツネと森の仲間達は、オオカミのためにお月見を計画します。もちろんヤマネも誘って。さて、気になる恋の行方は…

恋の病に冒されたオオカミの表情がとてもいいです。というか、完全に壊れてしまっています。笑えてしまうくらい変なんです。長女(7才)はクスクス笑いながら聞いていました。異性を好きになる気持ちに敏感に反応する年頃のようです。

 

『こんやはどんなゆめをみる?』

工藤ノリコ/〔作〕

見たい夢を自由に見ることが出来たらいいな…小さい頃、よくそう思いました。今夜はどんな夢を見よう…眠る前、見たい夢についてあれこれ考えるのは楽しいものです。この絵本の中では、5匹の子豚の兄弟達が、ベッドの上で見たい夢について話しています。それぞれが見開き2ページ使って、自分の見たい夢について語ります。と言っても、文章はありません。それぞれが見たい夢の世界が絵で描かれています。そこで描かれるみんなの夢は、本当に楽しそう。どれも見てみたいと思わせる魅力的な夢ばかり。きっとそれぞれの夢に子供は食いつくことでしょう。さて物語では、夢の話をしているうちになんと朝がきてしまいました。やれ仕方が無いと眠い目をこすりながら部屋から出ていくと、そこには驚きの景色が広がっていて…きっと楽しい夢を見ることが出来る、眠る前の読み聞かせにおすすめの絵本です。

私の子供達は、5匹の子豚達が見たい夢が描かれたページで、かなり盛り上がっていました。本当にどれも楽しそうな夢ばかり。でも、長男と長女が気に入った夢は、それぞれ違う子豚の夢でした。やっぱり子供によって見たい夢は違うようです。ちなみに見たい夢が描かれた絵の中に、部屋にある道具やおもちゃなどがたくさん登場します。そのせいもあって、なかなか次のページへ進ませてくれない絵本でした(笑)。とても楽しく読めました。

 

『スマントリとスコスロノ 山からきたふたごー影絵芝居・ワヤンの物語より』

乾千恵/再話 早川純子/絵 松本亮/監修

インドネシア・ジャワ島に古くから伝わる影絵芝居「ワヤン」。スマントリとスコスロノの物語は、その中の「スマントリの仕官」と「スマントリの死」という二つの演目をもとにした物語です。実際にはそれぞれが8時間かけて上演されるというだけあって、とても壮大な物語に仕上がっています。…時は、天界の神々が人間界と行き来していた遥か昔。端整な顔立ちを持ってこの世に生を受けたふたごの兄「スマントリ」と、醜い容姿をした弟「スコスロノ」。その容姿の違いから、二人はあまりにも違う人生を歩むことになります。表舞台で活躍し続ける兄と、それを常に影で支え続ける弟。二人はとても仲の良い兄弟だったのです。ところがそんな二人の関係が、ある事件をきっかけに音を立てて崩れてしまいます。それはまさに急展開。そしてその先には、数奇な運命に弄ばれた二人の哀しくも切ない結末が待っていたのでした。

絵本には対象年齢、小学校3年以上とあります。確かに登場人物の名前や地名が「スマントリ」や「スコスロノ」というように難しく、また話も長めなので、大きい子向けかも知れません。それでも、小学1年生の長女は、名前を何度も確認しながら最後まで話に聞き入っていました。それに、4才の長男も、それなりに話を聞いていたように思います。小さい子もひきつける、それだけの力がこの絵本にはありました。早川純子さんの木口木版による挿し絵も、凄まじい迫力と存在感。親子共々、心を奪われました。絵本紹介topへ

 

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