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『カプチーヌ』

タンギー・グレバン/作 カンタン・グレバン/絵 江国香織/訳

カプチーヌはごく普通の家庭で育った、笑顔の愛らしい女の子です。でも…6歳になるというのに背丈が15cmしかありません。しかも、毎日少しずつ縮んでいます。さらに、動物と話が出来るという不思議な力も持っていました。一体どうして…?それには大きな理由があったのです。

彼女の身体の中には、魔力が込められた真珠が一粒入っていました。それは、土地の人達みんなに敬愛される魔女メガンの首飾りの一部。どうしてそんなものがカプチーノの身体の中に入ってしまったのか?…きっかけはカプチーヌの父親の出来心。魔女メガンに一泊の宿を提供することになった父親は、メガンの就寝中に彼女の首飾りからこっそり盗んでしまったのです。そして、盗んだ真珠一粒をパンに隠しました。出来心と呼ぶには、あまりにも大きすぎる過ち。何も知らないカプチーヌがそのパンを食べてしまい…彼女の身体は、真珠の魔力によって呪われた身体になってしまったのです。

このままでは、いつかノミみたいにちっぽけになってしまう。解決法を見つけ出すため、カプチーヌは、仲の良い動物達の力を借りて魔女メガンのもとへと向かうのでした。

小峰書店の「魔女の絵本」シリーズの絵本。物語の冒頭から主人公の父親が盗みを働いたり、捕らえられることを怖れて罪を償おうとしないなど、穏やかでない感じを受ける所もありましたが、カンタン・グレバンさんのやわらかな絵のおかげで、絵本としては読みやすいおとぎ話のような雰囲気に仕上がっていると思います。

 

『小さな魔女のカプチーヌ』

タンギー・グレバン/作 カンタン・グレバン/絵 江国香織/訳

前作『カプチーヌ』で真珠の呪いから解放されたカプチーヌは、解放されると同時に、動物と話すことが出来る不思議な力も失ってしまいました。ただ、その時の魔女メガンとのやり取りは、カプチーヌの心に大きな影響を与えたようです。カプチーヌは、魔女メガンのもとで魔法を勉強することになりました。どうやら、再び動物の言葉も理解出来るようになったようですよ。

さて、今日はカプチーヌが発明した魔術をメガンに見てもらう日。ところが、大切な呪文を間違えてしまい…メガンの研究室は大変なことに。おまけに料理番のニコラも小さな竜へと変わってしまうわで、もうメガンはかんかんです。明日の朝までにすべてを元に戻すよう命じられたカプチーヌは、仲間とともに呪文を解く方法を探しにいくのでした。

知識豊富な樫の木のロビュール、透き通る肌の人魚レオンディーヌ、魔法の森のふもとにあるブラシェーヌの泉…子供達の想像力を刺激するような魅力的な世界観を持った絵本です。特におすすめなのは、メルラングラードの動物園が描かれたページ。赤いキリンや一角獣、不思議な模様の猿など子供の心をひきつけるページだと思います。

 

同じ名前見つけた
♠ 『カミナリこぞうがふってきた』

シゲリカツヒコ/作

またまた、ものすごくインパクトのある絵本に出会ってしまいました。なにがインパクトがあるかって…このカミナリこぞう、でかすぎっ!絵本の表紙に描かれたカミナリこぞう、頭に角らしきものがあったり、虎柄のパンツを身に付けていたりする以外は何ともかわいらしい笑顔をした普通の子供に見えますが、とにかく大きいんです。頭だけで、おそらく直径1mはあるでしょう。しかも絵が細かく描き込まれているので、とにかくリアル。目の前に、身長3mくらいの3頭身の赤ん坊がいるのを想像してみてください。笑えてくるくらい迫力があると思いますせんか。この絵本には、その想像したままの世界が描かれているのです。

もちろん、この絵本の魅力はインパクトのあるカミナリこぞうだけではありません。主人公の少年がカミナリこぞうと出会うきっかけとなった落雷に遭遇した時、少年の頭は、所々煙が立ち上るちりちりのアフロになってしまいます。しかも髪の毛の一本一本が描かれているかのように細かく描写されているので、これまたリアル。その姿を見た時、思わず心の中で「ドリフかっ!」って、つっこんでしまいました。きっと読み聞かせをしている私の顔は、にやにやしていたと思います。

ちなみに、物語の内容は…これが、驚くほどしっかりとしていて、重ねてびっくり。この絵本、間違いなくインパクトだけの絵本ではありません。物語の展開も素晴らしく、最後は自然の偉大さ、力強さ、摂理などを感じさせる終わり方まで見せてくれます。絵本を手にした瞬間から読み終わるまで世界観にひき込まれっぱなしの、心に残る絵本でした。

とにかく心に残る絵本でした。カミナリこぞうの父である雷様は、緑色の身体をした恐ろしい鬼のような姿で描かれているのですが、物語の最後、暗雲と同化するようにして去っていきます。暗雲と一体化した雷様の絵…絵本ならではの奥行きの広さを感じさせてくれました。この絵本は、作者シゲリカツヒコさんにとって初めての絵本だそうです。次回作があれば、ぜひ読んでみたいと思いました。

 

『コンビニエンス・ドロンパ』

富安陽子/文 つちだのぶこ/絵

草木も眠る丑三つ時、ちょうちんおばけが不気味に照らす怪しいお店。もしも、山奥でそんなお店を見つけたら、あなたには入る勇気がありますか?キツネだんながオープンさせたそのお店、名前は「コンビニエンス・ドロンパ」。店長を任せられたのっぺらぼうと、アルバイトとして働くがいこつがあなたを迎えてくれるでしょう。

さて今日は、コンビニエンス・ドロンパのオープン記念日。幽霊のおキクさん、カッパの3兄弟、天狗に山姥…たくさんのお客さんで店内は大にぎわいです。オバケや妖怪達ばかりではなく、イノシシ一家やお猿さんなど山の動物達も来ているようです。そして、中には望まれないお客までやって来ているようで…

忙しさのピークも過ぎた頃、レジの前にいたのっぺらぼうが、ついうとうとと居眠りを始めてしまいました。すかさずこっそり店内に入って来たのが、こそどろイタチ。ごちそうをいただいてしまおうと冷蔵庫のドアを開けた途端…とんでもないことが起こるのでした。さあ、冷蔵庫の中には何が待っていたのでしょうか?

店内の様子がとても細かく描き込まれています。オバケや妖怪達のお店というだけあって、見たことのない商品がたくさん並んでいました。品揃えが豊富なのは、さすがコンビニ。食品、日用品、おもちゃ、雑誌、新聞などなど…絵を見ているだけで、とても楽しめました。

 

『いろいろへんないろのはじまり』

アーノルド・ローベル/作 まきたまつこ/やく

モノトーンの写真を見ておしゃれだなと思うことはあっても、実際に自分の周りがモノトーンの世界だったら、ずいぶん味気のない世界に感じるかもしれません。この絵本は、そんな無彩色なモノトーンの世界に色を作り出した魔法使いのお話です。

昔、モノトーンの世界に住む魔法使いは考えました。この何が何だかわかりづらい世界をどうにか出来ないものかと。そして、地下室であれやこれやしているうちに、なんと今まで見たことのない「もの」が出来たのです。それは色の始まりでした。魔法使いが作ったのは「青色」。魔法使いは近所の人にも青色を配り、そんなこんなで世界は見る見るうちに青一色に染まっていくのでした。白、黒、灰色の世界にもたらされた大きな変化。人々はおおいに喜びました。ところが、青一色の世界というのは、それはそれで居心地のよい世界ではなかったらしく、やがて人々の間には不満がたまっていったのです。

何とかしようとした魔法使いは、さらに黄色、そして赤色も作り出しました。けれど、それぞれ黄色だけ、赤色だけになった世界では、やっぱり問題が起こってしまいました。しかも困ったことに、青、黄、赤以外には、もうどうやっても新しい「色」を作り出すことが出来ません。新しい色を生み出そうとしても、出来てくるのは青、黄、赤の3色ばかり…

はたして、魔法使いは世界中のみんなが満足するような色を作り出すことが出来るのでしょうか?そして、青、黄、赤の3色以外を作り出す方法とは?

子供にとって、この絵本はお絵描きのような絵本だと思います。鉛筆で描いた絵に青、黄、赤の3色で色を付けていく。青色だけで塗る?それとも、黄色だけ、赤色だけ?他の色も塗りたいけれど3色しか無いからどうしよう…そんな時は、青色と黄色を混ぜれば緑色が作れるし、赤色と青色を混ぜれば紫色にもなります。その方法を知っている子供には簡単なことだけれど、知らない子供には、ある意味魔法のように見える大発見なのかもしれません。

 

『そらとぶパン』

深見春夫/さく・え

駅で電車を待っていると、トンネルの中からいいにおいがしてきました。そこへやって来たのは、なんと大きな焼きたてのパン。レールの上を走ってはいますが、電車というよりも姿形はまったくパンそのものです。思いがけないパンの登場に、駅で待っていた子供達は大喜び。しかもパンには所々に穴があいていて乗ることが出来そうです。そうとくれば、もう乗るしかないでしょう。駅にいた大人達も一緒になってパンに乗り込み、さあ出発。…って、このパンどこへ行くというのでしょうか?

どうやらパンは、空の上にあるパンの国へと向かっているようです。道中、雲のソフトクリームを食べたりしながら、やって来たのは大きな雲の中にあるパンの国。パンの国はすべてがパンで出来ています。机も椅子も歓迎してくれたパンの国の人達も、そして大きな怪獣も…えっ、怪獣?そうなんです、パンの森を散歩していると、突然怪獣が現れ、みんなは飲み込まれてしまったのです。でも…大丈夫。簡単に脱出出来るんですよ。だって、パンで出来た怪獣なんですから。あーして、こーすれば…わかりますよね。

絵本の中に、いろいろなパンが登場します。その中でも、ものすごく気になったのが、怪獣のしっぽに付いてる薄緑色のパン。きれいな色で描かれています。とてもおいしいらしいのですが、どんな味がするのかな…

 

同じ名前見つけた
♠ 『もりのおくのおちゃかいへ』

みやこしあきこ/著

白黒モノトーンの絵の中、所々に赤色や黄色が彩色された印象的な絵本です。モノトーンの部分と色が付けられた部分のバランスが場面ごとに違っているので、雪の日の静けさや冷たさだけでなく、その場の雰囲気や主人公の女の子の心情までも伝わってくるような感じがしました。

主人公は、キッコちゃんという女の子。ある日、お父さんがおばあちゃんの家の雪かきをしに出かけました。ところが、手みやげに持っていくはずだったケーキをお父さんが忘れて行ったものだから、キッコちゃんはお父さんを追いかけ一人でおばあちゃんの家へと向かうことになりました。雪が積もった森の中、お父さんと思われる黒いコートを着た後ろ姿を追いかけるキッコちゃん。すると目の前に今まで見たことが無い家が現れ、お父さんはその見知らぬ家へと入って行ったのです。不思議に思い、中をのぞいてみると…なんとそこには黒いコートを着たクマが立っていました。お父さんじゃない…

実は、その家の中では、森の動物達のお茶会が開かれていたのです。ヒツジの子に家の中へと誘われたキッコちゃんは、そこで不思議な体験をするのでした。

お茶会が開かれている家の中へキッコちゃんが入って行く場面。音楽がピタリとやみ、動物達はじっとキッコちゃんを見つめます。その絵は、色の無い完全なモノトーンで描かれ、時間が止まったかのような張りつめた空気感が伝わってきました。キッコちゃん目線で描かれた構図からも、動物達に一斉に見つめられた緊張感を感じます。突然の見知らぬ女の子の入室に一瞬戸惑う動物達と、思いもせず動物達のお茶会に参加することになったキッコちゃんとの間にある距離感が見事に描かれていると思いました。

 

『べべべん べんとう』

さいとうしのぶ/作絵

この絵本の中には、いろいろなお弁当が登場します。好きなものがたくさん入った遠足の日のお弁当。運動会の日の家族みんなで食べる超豪華なお弁当。大好きなキャラクターの弁当箱に、かわいらしく詰めてあった幼稚園の頃のお弁当などなど…。おいしく、楽しく食べれるように愛情を込めて作ってくれたお弁当は、食べていて嬉しい気持ちになってきますね。

他にも、この絵本には、北海道のお弁当や沖縄のお弁当、それにアメリカ、フランス、アフリカなど諸外国のお弁当なども紹介されています。といっても、それらはイメージ先行の想像上(?)のお弁当で、北海道のお弁当には新巻鮭やタラバガニがまるごと入っていたり、沖縄のお弁当には豚足やさとうきびが入っていたりします。ものすごいのはアフリカのお弁当。象やシマウマなんかが入っているんですよ。しかも、絵のインパクトだけではなく、「なんでやねん」という文章まで付いていて、これには、子供達も大笑いでした。

こんなお弁当、あんなお弁当、そして…えっ、そんなお弁当?…子供達と会話が弾む楽しい絵本でした。

やはり、子供達にはアフリカのお弁当のページが楽しかったようですが、私が笑ってしまった…というか、眼を疑ってしまったのが「そうめん弁当」。弁当箱に入っているのはそうめんだけ。つゆは水筒に入っています。笑っていいもんだか悪いもんだか…そもそもこれは実話なのか、どうなのか…?とにかくインパクトがあるお弁当でした。

 

同じ名前見つけた
『しずかに!ここはどうぶつのとしょかんです』

ドン・フリーマン/作 なかがわちひろ/訳

動物達も本を読みたいかもしれない…カリーナは図書館でそんなことを考えていました。もしも私が図書館の人だったら、動物だけが入れる特別な日を作るのに…図書館の椅子に座りながら、カリーナの空想はどんどんふくらんでいきます。

カウンターで座って待っていると、最初にやって来るのはカナリアさん。その次はライオンさん。そしてくまさん、ぞうさん…次から次へと動物達がやって来ては、嬉しそうに本を読んでいます。ちょこんと椅子に座って、みんな仲良く静かに…さすがカリーナの空想の中の話でだけあって、とても行儀の良い動物達ばかりです。ところがカリーナの空想の中にちょろちょろと走り回るねずみ達が現れた途端、それまで静かに本を読んでいた動物達が大騒ぎになって…

本が好き、図書館が好き、そして空想するのが大好き…とてもかわいらしい女の子カリーナのお話です。

空想の世界から戻って来たときのカリーナが最高です。なんともかわいらしいオチでした。それはさておき、空想の中のカリーナと現実の世界でのカリーナには大きな違いがあります。見た目の違いなのですが…この絵本を読んだ方、気付きましたか?

 

『はらぺことのさま』

つきおかゆみこ/作

絵本の表紙でたくさんの食べ物に囲まれているこの殿様、実は日本一食いしん坊の殿様なんです。どれくらい食いしん坊かというと、おいしそうなお月様を食べたいばかりに、月まで届くような高い高いお城「はらぺこ城」を家来達に造らせてしまうくらい食いしん坊な殿様なんです。しかもそれだけではありません。その新しく造った「はらぺこ城」というのがものすごくて、なんと城全体が食べ物で作られています。土台の石垣は飴細工、中に入れば1階は麺の間、2階は和菓子の間という具合に、とにかく何から何まで食べ物づくし。まさに「お菓子の城」ならぬ「食べ物づくしの城」なのです。

さて、家来に作らせたはらぺこ城の中、各階でいろいろな食べ物を堪能しながら満足顔の殿様ですが、やっぱりお月様を食べてみたいと、上へ上へ城を上がり、やって来たのは最上階の天守閣。巻き寿司で出来た屋根の上、家来が止めるのもおかまいなしに、お月様に飛びつこうとしたその途端、城がグラグラ揺れ出して…

この絵本には、隠されたサブストーリーがあります。物語の最初の方、お堀に潜む忍者が見ている巻物に書かれていた文字。どうやら忍者は何かを探しているようです。絵本を注意深く見てください。すべてのページで忍者と家来達が楽しいサブストーリーを見せてくれます。忍者だけではありません。猫だって、ねずみだって…この絵本の中には、いろいろな楽しみが詰まっているのです。絵本紹介topへ

 

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