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♠ 『まだまだつづきがあるのです』

カンタン・グレバン/作 ふしみみさを/訳

ある日、町中をパニックに陥れるようなとんでもない事件が起こりました。何が起きたのかというと、なんと木の枝からオレンジが一つ落ちたのです。…オレンジが一つ落ちようが大したことないように思うかもしれませんが、そうではありません。この話には…「まだまだつづきがあるのです」

さて、日本には「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。全く関係のないような意外な所に影響が出ることを例えたもので、風が巻き上げた土ぼこりが目に入ることで盲人が増え、増えた盲人は三味線で生計を立てようとし、三味線に使う猫の皮の需要が増え、猫が殺されネズミが増え…というように話が続いていきます。この絵本では、まさにオレンジが木の枝から落ちたことをきっかけに、いろいろな出来事が連鎖して起こり、最後にとんでもない事件が起こるというわけです。

さらに、話はそこで終わりません。この絵本の面白い所は、人々から苦情を受けた王様が、犯人を懲らしめるため、その「とんでもない事件」がどうして起きたのかをさかのぼって解明していくのです。最後にたどり着いた犯人は…えっ?オレンジ?。さあ、王様、この犯人をどうやって懲らしめるというのでしょうか?

「まだまだつづきがあるのです」という決まり文句とともに、次から次へといろいろな出来事が起こっていきます。繰り返しのある内容で、どんどん世界にひき込まれていきました。しかも、とんでもない事件が起きた後、今度はその犯人を捜すためにいろいろな出来事をさかのぼっていくではありませんか。この展開はとても新鮮で、心の底から楽しめました。絵も素晴らしく、訳文も読みやすいので、何度でも読み聞かせしたくなるような絵本だと思います。

 

同じ名前見つけた
『レアへのおくりもの』

カンタン・グレバン/作 宮本佳枝/訳

田舎ねずみのアシルは、かわいい娘レアへの誕生日プレゼントを探しに町へと出かけました。町は危険な所。田舎とは違って、車がたくさん走っています。おまけに野良猫だってたくさんいるでしょう。だからアシルの心は不安でいっぱい。絵本の表紙からは、そんなアシルのドキドキが伝わってくるようです。そして、アシルが心配していた通り、町にはいろいろな事件が待ち受けていたみたいですよ。

さて、ねずみの洋服屋さんを探していたアシルは、「どうぞご自由にお入りください」と書かれた一軒のお店へと入りました。それが、事件の始まり。そのお店は、なんとペットショップだったのです。店のおじさんに捕まり、ビンに入れられてしまったアシル。娘の誕生日まで、あと二日しかありません。このままでは、誕生日までにプレゼントを探してあげるどころか、かわいい娘に二度と会えなくなるなんてことも…

さあ、アシルは無事に逃げ出すことが出来るのでしょうか?そして、娘の誕生日までにプレゼントを手に入れることが出来るのでしょうか?

ストーリー展開がしっかりしていて、とても読み聞かせしやすい絵本でした。ハラハラドキドキしたり、ホッとしたり…話にメリハリがあるので、読み聞かせを聞く子供達もきっと楽しめたと思います。もちろん、私も楽しく読み聞かせをすることが出来ました。

 



『おたすけこびとのクリスマス』『おたすけこびとのまいごさがし』

なかがわちひろ/文 コヨセジュンジ/絵

困っていることや助けてほしいことがあれば、電話一本で彼らにおまかせ。元気いっぱい、たくさんの小人達が、ショベルカーやクレーン車などの「働く車」に乗って、みんなを手助けに来てくれます。

大人気「おたすけこびと」シリーズの絵本、第2弾はクリスマスの話です。今回小人達に仕事を依頼したのは、なんとサンタさん。小人達にプレゼント配りのお手伝いを頼んだようです。「猫の手」ならぬ小人達の手も借りたいほど忙しいのか、それとも煙突のある家が少なくなって来た現代の住宅事情を反映しているのか…まあ、そんな話はおいておいて、みんなが寝静まった真夜中、小人達の静かな(?)活躍が始まります。

そして第3弾、小人達が依頼されたのは迷子探し。耳は茶色で鼻がピンクで…どうやら迷子というのは子猫のようです。心配そうなおばあちゃんからの電話を受けた小人達は、「働く車」に乗り込んで直ちに出動。今回は捜索ということもあって、ヘリコプターも活躍します。雨が降る中、右へ左への迷い猫探し。必死の捜索の末、見つけた場所は水の流れも急な側溝の中。さあ、働く車を総動員して、救出大作戦の開始です。

今作も子供が大好きな「働く車」がたくさん登場します。このシリーズで描かれる「働く車」は、建設機械や重機械メーカーとして有名なコマツ商品のショールーム「コマツテクノセンタ」が取材協力しているんですよ。だから本格的。そして、おもしろさアップなんです。

 

『ツチオーネのおんがえし』

もりたかず/文 軽部武宏/絵

この絵本を見つけた時、真っ先に頭に浮かんだ疑問が…ツチオーネって何だろう?でした。聞いたことがない言葉です。そして、そんな絵本のタイトル以上に気になったのが、表紙にいる白い顔をした人物。お侍さんのようにも見えるけど…この見た目は、もしかして大根?ツチオーネのおんがえし…一体どんな話なのでしょうか。

ところで、この絵本には下敷きとなったある作品があります。それは日本三大随筆の一つ、吉田兼好の『徒然草』。名前は聞いたことがあるという方、多いのではないでしょうか。その第六十八弾にある話をもとにしてこの物語は作られました。それでは、その原文を一部紹介します。

「筑紫に、なにがしの押領使などいふやうなる者のありけるが、土大根を万にいみじき薬とて、朝ごとに二つづつ焼きて食ひける事、年久しくなりぬ」

さあ、今の文の中に重要なキーワードが登場したのですが気付きましたか?実は、今の文の中に出て来たんですよ…「ツチオーネ」が。ツチオーネは漢字で書くと土大根(つちおおね)となります。つまりツチオーネは土大根。そう、大根なんです。

この絵本は、作者もりたかずさんが、徒然草第六十八弾に登場する土大根のお侍に心ひかれて作った物語絵本なのです。ツチオーネ(土大根)に愛情をたっぷり注ぎ続けた若者と、彼のピンチを救うために現れたツチオーネの化身たち。徒然草第六十八弾を下敷きにした、ちょと風変わりな恩返しの物語です。

本文中に「なんちゃ〜せん」とか「〜するけん」というような方言がたくさん出てきます。中国、四国、九州地方辺りで使われている言葉を使って書かれているように感じました。作者のもりたかずさんは徳島生まれなので、徳島の方言なのかもしれません。一度目を通してから読み聞かせした方が、よりいっそう雰囲気のある読み聞かせになると思います。

 

『しんた、ちょうたのすっとびかご!〜なぞのおおにもつ』

飯野和好/さく

江戸で一番と評判のすっとびかご屋で働くしんたとちょうた。どこのかご屋よりも速く目的地へと運んでくれます。前作『しんた、ちょうたのすっとび!かごどうちゅう』では、怪しい妖怪を乗せてしまって大変な目に遭いましたが、今回のお客さんもかなり訳ありの様です。黒頭巾ですっぽり顔を覆った謎のお侍さんに呼び止められたしんたとちょうたは、言われるがまま正体不明の荷物をかごに乗せ、向かった先は誰も住んでいないはずの空き屋敷。おまけに荷物から「む〜」とか「う〜ん」とかうなり声が聞こえてくるというから、これはもう絶対に怪しい。不審に思ったしんたとちょうたがお侍さんのいない隙に荷物の中をのぞいてみると…なんとそこには猿ぐつわをされたかわいいお姫様がいたのです。

さらわれたお姫様とお家転覆を狙う悪党一味。どうやら二人は、またとんでもないことに巻き込まれてしまったようです。お姫様を逃がすため全速力ですっとばすしんたとちょうた。まさにすっとびかご屋の本領発揮。その活躍ぶりをお楽しみください。さらに、途中で助けに加わる、お庭番「たちばなしんのすけ」、かご屋の親方「すっとびのでんきち」とその飼い猫「ぶんた」の活躍も見物ですよ。

まさに時代劇を見ているかのような絵本です。個性的なキャラクターとメリハリのある展開のおかげで、最後まで楽しんで読むことが出来ました。巻末には「しんた、ちょうたのすっとびかご!」の歌もあります。「自由に節をつけて歌ってください」ということなので、歌が好きな方はどうぞ。

 

ひらがなの絵本
『まだかな』

まつおかたつひで/さく・え

絵本の表紙にいるかえるくん、水辺に座って誰かと待ち合わせをしているようです。一体、誰と待ち合わせをしているのでしょうか?なかなか相手が現れません。かえるくんは、ひたすら「まだかな、まだかな」と待ち続けるのでした。

この絵本は、待ち合わせ中のかえるくんの視点を通じて、その周りで起きたいろいろな出来事を描いた絵本です。バッタが飛びました。ミズスマシやアメンボが遊んでいます。楽しそうに飛んでいたアオハダトンボはウシガエルに食べられました。オイカワがカゲロウを食べ、そんなオイカワはカワセミに食べられてしまいました。そこにあるのは、生き物達の厳しくもごく自然な日常です。シオカラトンボが産卵しています。雨が降って空に虹がかかりました。時に厳しく、時に優しく、時に美しく…自然は多くの表情を見せてくれます。かえるくんが見て、体験して、感じたこと。絵本を読みながら、かえるくんと一緒に水辺の出来事を体験してみましょう。

文章が短く、すべて平仮名で書かれているので、小さい子供から楽しめる絵本だと思います。ポプラ社のホームページでは「5歳〜」となっていましたが、生き物好きの次男(4歳)は、しっかりくいついていました。

 

同じ名前見つけた
『チャッピィの家』

いまいあやの/文・絵

犬を飼っているみなさん。ちゃんと犬の面倒を見てあげていますか?そういえば最近、犬の相手をあまりしていないなあ…という人がいたら注意してください。犬の中の悲しい気持ちがどんどんふくらんで、気付いた時には犬小屋ごと犬が家出しちゃったなんてこと…あるかもしれませんよ。この絵本は、そんな寂しい気持ちに耐えられなくなったチャッピィという犬のお話です。

もうみんな、ぼくがきらいなのかな……三人の家族と一緒に暮らしていたチャッピィは、ある日、犬小屋を抱えて家出をしました。自分の居場所を求めてのあてのない旅です。森の中、街の中…住む場所を探し歩いたチャッピィは、その途中、豪華な屋敷に住む御婦人に拾われたりもしましたが、やっぱりどこにも安住の地だと思える場所はありませんでした。チャッピィは子犬の頃を思い出していました。子犬だったチャッピィにとてもやさしくしてくれた家族。あたたかい家族。でも、今はひとりぼっち…

するとその時、どこからか聞き覚えのある呼び声が聞こえて来て…

犬小屋を抱え二本脚で歩くチャッピィの姿が、ものすごく印象に残りました。特にカバーのそでの部分に描かれているチャッピィが好きです。背中は寂しげなんだけど…何と言うか、ものすごくかわいいんです。ぎゅっとしてあげたくなる感じです。もちろん、本文の中にも心に残る絵がたくさんありました。2006年のボローニャ国際絵本原画展入選作。

 

『とらはらパーティー』

シントングン/作・絵 ユンヘジョン/訳

それは、塩を売りながら村々を渡り歩いていた男が山道を歩いていたときのことです。今まで見たことのない巨大な洞窟を見つけました。不審に思いながらもその洞窟に近付いてみると…なんと、洞窟に飲み込まれてしまったのです。洞窟が人を飲み込むなんて…

実は、塩売りが洞窟だと思って近付いたのは虎の口。そう、山のように巨大な虎の口だったのです。その大きさたるや、朝鮮半島を瞬く間に横断してしまうほどの大きさ。絵本の表紙には、男の人の頭上に大きな白いつららの様なものがありますが、それはその虎の歯というわけです。

さて、思いもよらず巨大虎に飲み込まれてしまった塩売りの男は、同じようにして飲み込まれた炭売りの男と鍛冶屋の男に出会いました。3人よれば文殊の知恵と言いますが…虎に飲み込まれてしまったという心細い状況の中でも、同じような仲間が3人も集まれば結構何でも出来ちゃうようで…3人は虎の腹の中に火を起こし、虎の腹の肉を切っては焼いてと、食べ始めたのです。その様子は、まるで「焼き肉パーティー」。なるほど、だから絵本のタイトルは「とらはら(虎腹)パーティー」なんですね。一方、腹の中がとんでもないことになってしまった虎はたまりません。腹を下したのか?どすんと倒れ込み、3人は無事に虎の腹の中から脱出出来たのでした。

…ところで、3人はどこから出て来たと思いますか?もちろん、腹を下した虎の中から出てくる場所と言えば…あそこしかありませんよね。私の子供達は大ウケしていました。

最後の脱出シーン。私の子供達は大喜びでしたが、抵抗を感じる人もいるかもしれません。なぜなら、虎の排泄物と一緒に飛び出してくる3人の脱出シーンが、ちょっと生々しく描かれているからです。好き嫌いはあると思います。でも…子供達には間違いなくウケる絵本だと思います。

 

同じ名前見つけた
『ゆうれいなっとう』

苅田澄子/文 大島妙子/絵

声を震わせながらおどろおどろしい声で「う〜ら〜め〜し〜や〜」…この絵本は、その一言に迫力があればあるほど楽しくて、ちょっぴり怖い読み聞かせになるかもしれません。

ある日、納豆が大好きなだいくんは、スーパーでおもしろそうな納豆を見つけました。その名も「ゆうれいなっとう」。見た目は普通の納豆なのですが、箸でかき混ぜ糸を引いたその途端「う〜ら〜め〜し〜や〜」と、ものすごく怖い声がするんです。その怖いこと怖いこと。買ってみたのはいいけれど、だいくんは部屋の隅でただ震えるばかり。するとそこへ本物の幽霊までやって来て「うらめしやー」…

ところが、納豆から聞こえる「う〜ら〜め〜し〜や〜」があまりにも怖いもんだから、たとえ本物の幽霊が「うらめしやー」と言ってきた所で、だいくんはぜんぜん平気な顔して「こんにちは」。これでは、幽霊だって出て来た甲斐がないというものです。納豆なんかに負けてはいられないと対抗心を燃やしますが…

暑い夏の夜、 幽霊の絵本でも読んで涼しくなる…?というのもいいのではないでしょうか。

ゆうれいなっとうの「う〜ら〜め〜し〜や〜」は、これでもかというくらいおどろおどろしく、そして幽霊の「うらめしやー」は、とびっきり貧相な声で読み聞かせしました。ちょっと悪ノリし過ぎかなと思えるくらい声色を変えて読んだのですが、なかなか盛り上がりました。子供も喜んでいましたが、それに負けず劣らず私も楽しかったです。絵本紹介topへ

 

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