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『こぞうさんとおばけ』

はせがわかこ/ぶん・え

こぞうさんは、夜中に便所に行きたくなってしまいました。とても恐がりなこぞうさん。いつもなら和尚さんを起こしてついて来てもらうのですが、今日は隣村に行ってしまいお留守。寺にいるのは、こぞうさんただ一人。そこで、仕方なく一人で便所に行くことにしました。

子供にとって、夜、一人で便所に行くのはなかなか怖いもの。しかも、お寺の便所は外にあるというから怖さもひとしお。実は、私が小さい頃住んでいた家も外にトイレがありました。だから、わかります。夜中の外のトイレは怖いです。こぞうさんも勇気を振り絞り、一人で便所に行きましたが…案の定、夜中の便所の怖いこと怖いこと。井戸の陰や草むらには謎の陰がうごめき、おまけに便所ではぎらぎら光る目玉ににらまれ、こぞうさんはもういっぱいいっぱい。慌ててお堂に駆け込むと、お化け退散とばかりに力一杯太鼓を叩くのでした。怖い時に大きな音を出したくなる気持ち…う〜ん、これまたよくわかります。でも…あんまり景気よく太鼓を叩いていたら、いろいろな「もの」を呼び寄せちゃうかもしれませんよ。さあ、こぞうさんの怖くて不思議な長〜い夜の始まりです。

以前紹介した絵本『こぞうさんとりゅうのたま』よりも前に出版された絵本です。こちらの絵本は、全体的に暗い色使いで、怖い感じがよく出ていました。

 

同じ名前見つけた
♠ 『ぼくのかえりみち』

ひがしちから/作

初めてこの絵本を読んだとき、私は小学校の頃の自分を思い出しました。小学校からの帰り道、道ばたに落ちていた石を蹴りながら、もしこの石を家まで蹴り続けなければ自分は死んでしまうだろう…なんて勝手な決まりを自分に作って、しかもいったん心にそう決めてしまったものだから、妙に真剣に蹴り続けていたのを覚えています。影のある所は地獄、だから影を踏んではいけない。1から数えながら歩いて、1000になるまでに家に着かなければ大変なことが起きるなどなど…みなさんもそんな経験があるのではないでしょうか?

絵本の中でそらくんは、目の前の白線の上を歩いて帰ろうと心に決めました。決めたからには何としてでもやり抜かなければいけません。くだらないかもしれませんが、そういうものなのです。でも…何の問題も無く簡単に家までたどり着けるかというと、なかなかそうはいかないもんで…やっぱり白線が途切れていたり、障害物があったりするのでした。

目の前の困難を、ばかばかしくも一生懸命乗り越えていくそらくんの姿に、少年の頃の自分が重なって見えた、そんな絵本でした。

子供が大好きな絵本。同じくらい私も大好きな絵本です。子供の頃の記憶…というか想像力を思い出して嬉しい気分になりました。そうなんですよね。踏んだらいけないと決めた所は絶対踏めないんですよね。だって、そこは深い穴だったり地獄だったり悪魔が棲んでいたりするんですから。ひがしちからさんの絵は、そういった子供独特の世界観をものすごく見せつけてくれました。おかげで、その想像力がうらやましいと思うくらいドキドキしながら読みました。やっぱり子供の中に広がる世界は、くだらないこともあるけど…すごいな。

 

『ボンちゃんバス』

ひらのてつお/作・絵

ボンネットバスというのを知っていますか?運転席より前にエンジンがあるバスで、絵本の表紙に描かれているような形のバスのことです。今では実際に走っている姿を見ることはほとんどないと思います。観光地などでは今でも走っていたりするようですが、なかなかレトロな感じがしていいもんですね。

さて、この絵本に登場するボンちゃんバスは、村を走る小さな小さなボンネットバスです。ちなみにボンちゃんバスというのは、村の人達がつけた愛称。だから、ボンちゃんといっても、バスがしゃべったりするようなお話ではありません。優しい運転手の田中さんと、ある雨の日に乗せたちょっと変わったお客さん達との心温まる、そしてちょっと不思議な物語です。

どこか懐かしい雰囲気を感じながら読みました。なぜか頭の中には、子供の頃の家の周りの景色が…アスファルトで舗装されていない砂利道、ガタガタ揺れながら走る車。これもボンネットバスが描かれているせいなのでしょうか?それともこの絵本に描かれているようなあたたかなやり取りが、今の世の中に減って来ているように感じるからなのでしょうか…?

 

『タラリ タラレラ』

エマヌエラ・ブッソラーティ/作 谷川俊太郎/訳

この絵本は好き嫌いが分かれるかもしれません。かくいう私も、最初にこの絵本を読んだとき、あまり良い印象を受けませんでした。絵本の表紙にはこう書いてあります。「これはピリプっこのためのピリプ語の絵本です」と。ピリプ語…?読んでみると「ゴネンデ」や「ディンデレダン」など意味のわからない言葉が登場します。

さらに、この絵本はオノマトペ絵本だそうです。オノマトペ…また聞き慣れない言葉が出てきましたが、オノマトペとはフランス語で擬音語、擬態語のこと。「むしゃむしゃ」「ふんふん」「ちょきん」「ぷつん」…こんなオノマトペが絵本の中にこれでもかというくらい登場します。訳の分からないピリプ語と絵本の中にちりばめられたたくさんのオノマトペで語られる物語。そしてそれを読む私の頭の中には?マーク。この絵本って…どうなの?

ところが子供達の反応を見て、私のこの絵本に対する思いが一変しました。それは、3回目の読み聞かせのとき、子供達がオノマトペやピリプ語をものすごく楽しそうに一緒になって言ってきたんです。ゴネンデ(象)がにゅるにゅる(ヘビ)を踏んづけてエッパー!と叫ぶページなんかみんなそろって大笑い。読んでいる私まで楽しくなってきました。

どうやらこの絵本は頭で考えてはいけないようです。音の響きを感じる。そして、子供達と一緒に「言葉」を思い切り楽しむことが出来たなら、きっと愉快な読み聞かせになるでしょう。

絵本の中でも楽しめましたが、子供達が特に気に入っていたのが裏表紙の意味不明な言葉「ディッデレンデ ダッデーロ ディッデレデー デンダ」…私の読み方が面白いらしく、しばらくの間、何回も言わされました。

 

『ことろのばんば』

長谷川摂子/ぶん 川上越子/え

ことろのばんば…漢字で書くとしたら「子捕ろの婆」といったところでしょうか。それは壺を抱えた白髪の婆様。日が暮れた山でうろついている子供達に近付くと、「コートロ、コトロ」という怪しい言葉と共に、持っている壺の中へ子供達を吸い込んでさらっていくのです。さらわれた子供達は親指ほどに小さくなってしまい、そんな子供達をばんばは岩屋の中で遊ばせては、楽しそうに眺めるのでした。

ある日、一人の女の子が、栗拾いをしている最中ことろのばんばにお兄ちゃんをさらわれてしまいました。山の神様の助けを借りられれば、なんとか助け出すことに成功するかもしれない…その手に山の神様に捧げるお酒を持ち、女の子は勇気を振り絞って、ことろのばんばが住む山の中へと足を踏み入れるのでした。

ことろのばんばは、子供にとっても親にとっても、ただ怖いだけの存在だと思います。ただ、さらって来た子供を宝だと言って大切にしたり、遊ぶ子供達を嬉しそうに見つめたり、子供を失うと寂しくて泣いてしまったりと、ばんばの存在に切なさのようなものを感じる方もいるのではないでしょうか。そう考えると、ただただひたすらに怖いだけの存在ではないのかもしれません。

 

同じ名前見つけた
『おじいちゃんはロボットはかせ』

つちやゆみ/さく・え

たろんはママと一緒におじいちゃんの家へ遊びに行きました。たろんというのは絵本の表紙にいる男の子の名前。「たろう」ではありません。「たろん」です。変わった名前ですね。でも…それ以上に変わっているのがおじいちゃん。なんてったってこのおじいちゃん、そんじょそこらにいる普通のおじいちゃんではないのです。

おじいちゃんはロボットはかせ。家の中にはおじいちゃんが作ったロボットがたくさんいます。みんな自由に動いたり、しゃべったりと、なかなかすごいロボットばかり。遊びに来てくれたたろんのためにも、ちゃちゃっと新しいロボットを一体作ってくれました。どうです、すごいおじいちゃんだと思いませんか?

とは言え、ロボットが作れるというだけなら、そんなおじいちゃんはいるかもしれません。違うんです。このおじいちゃんが「普通」では無いというのはそんな理由ではないのです。

物語のクライマックス、そこには驚きの展開が待ち受けています。実はこのおじいちゃん…

黒色、黄色、朱色…絵本の表紙と同じ配色ですべてのページが描かれています。どことなく暗い印象を受けるかもしれませんが、ロボット達が暮らす非日常的な雰囲気には合っているのかもしれません。物語としても、ものすごく非日常的な驚くべき展開が待ち受けているので、結果、子供達には好評な絵本でした。

 

『でんせつの きょだいあんまんを はこべ』

サトシン/作 よしながこうたく/絵

ある日、スーパーの買い物袋からあんまんが一つ草むらへと落ちました…

この物語は、空から突然降ってきたあんまんを、まるごと巣穴へ持ち帰るという任務に挑んだ勇敢なアリ達の記録です。その巨大な「空から降ってきたもの」は、まさしく伝説にのみ話を聞くような「あんまん」というものに間違いなし。長老が言うには、はるか昔の時代にも空から降ってきたことがあるのだそうです。みんながよく知る「温泉まんじゅう」なんかとは比べ物にならないくらい大きくてあんこがたっぷり詰まっているという「あんまん」 アリ達のテンションは最高潮。しかし、小さなアリ達にとってその「あんまん」というものはあまりにも巨大なのでした。

切り分けずにそのままの姿で巣穴に持ち帰る…女王や長老との約束を守るため、そして己達の名誉とプライドのため、アリ達は伝説の巨大あんまん運搬プロジェクトに挑みます。そこに待ち受ける数々の困難、そして、その先に待ち受ける驚くべき結末とは…?

ものすごいインパクト。これは手に取らずにはいられません&読まずにはいられません。実際に読んでみると…中身も期待を裏切らないインパクトでした。話もなかなかしっかりしています。読み聞かせを聞く子供達は、笑ったり、真剣に聞いたり、あっけにとられたり…最後の最後までそれぞれの楽しみ方で物語を楽しんでいました。

ちなみに、後書きにもちゃんと書いてありますが、実際の働きアリはすべてメスです。たとえ「伝説のあんまん」が落ちていたとしても、この絵本のようにオスが出かけていくことはありません。物語の迫力を出すため…つまり、作者いわく、まったく別の世界のアリ達の話だそうです。読み聞かせの後、そんな働きアリ達の話も子供達と一緒にしました。

 

同じ名前見つけた
♠ 『おちばいちば』

西原みのり/作

赤や黄色に色付いた落ち葉、おいしそうな木の実、どんぐり…この絵本の中には秋の「ワクワク」がたくさん詰まっています。絵本を読んだら、森や林へ「秋探し」にいきたくなること間違いありません。

それは、とある広場にある小さな市場。そこには、小さな虫や小動物達が営む素敵な店がたくさん並んでいます。もみじの天ぷらやピーナッツ弁当など味覚を楽しませてくれそうなのは、とかげの「ごちそうやーちょろり堂」 雑貨好きなら要チェック。もぐらのモグじいさんの雑貨屋「モグよろずや」では掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。他にもマダム・ガガのブティックで衣装やアクセサリーを探したり、落ち葉で出来た魚達がずらりと並ぶ魚市場を見学したり…もしも本当に行くことが出来たなら一日中楽しめそうな、楽しみどころ満載の市場なんです。

そんな、小さな世界に入り込んでしまった女の子さっちゃんと一緒に、「おちばいちば」を心行くまで楽しんでみてはいかがでしょうか?

絵、文章ともに絵本の隅々まで楽しめました。私は500グリで買える「おちばのギター」が欲しいです。どんな音がするのかな?ほかにもおしゃれでかわいい商品がたくさん登場します。こんなに落ち葉に魅力を感じたのは初めて。いろいろな落ち葉を集めてみたくなりました。文章のリズムもよく、思わず口ずさんでしまいそうな言葉が色々登場します。秋に読みたい素敵な絵本でした。

 

『ゆきだるまのスノーぼうや』

ヒド・ファン・ヘネヒテン/さく・え のざかえつこ/やく

絵本の表紙。雪だるまのスノーぼうやが雪の上で楽しそうに遊んでいます。もちろん現実の世界では雪だるまが動くなんてことはありません。なぜなら、雪だるまは「動いてはいけない」ものだから。そう、雪だるまは動けないのではなくて動かないんです。スノーぼうやだって、まわりの雪だるまから雪だるまは動いてはいけないと言われ続けてきました。少しでも動こうとしようものなら、動いてはダメだと怒られるのです。動くことどころかしゃべることだって許されませんでした。だって、雪だるまはそういうものだから…

どうしても動きたい。まわりにいる大人の雪だるま達とのやり取りの中でずっと悩み続けてきたスノーぼうやは、とうとう動く決心をします。自分の心を信じて踏み出す一歩。その一歩は、スノーぼうやの未来に大きな希望を与えてくれる大きな一歩となるのでした。

スノーぼうやの表情がいいです。動いている時の姿は、本当に嬉しそう。しかも、かわいい。子供達もかなり感情移入しやすかったみたいで、動き回るスノーぼうやを嬉しそうに見ていました。自分たちのお気に入りのぬいぐるみと遊んでいる時のような感覚だったのかな。

 

『どんぐりむらのぱんやさん』

なかやみわ/さく

「どんぐりむら」シリーズ第2弾。前作は『どんぐりむらのぼうしやさん』のお話でした。今回の主役はどんぐりむらで評判のぱんやさん。おいしいだけではなくて、ちょくちょく新作のパンが発売されるということもあって、店の前にはちょっとした行列ができるほど大人気。ぱんやのパパは、今日も、試行錯誤しながら新しいパンを作っています。

でも、新しいアイデアが思いつかない時もあるようで…今回はなかなかうまくいきません。気はあせるばかり。おかげで子供達と遊園地へ行く約束も延期に。これには子供達も大泣きでしたが、パパ、ママだってつらいのは一緒。子供達だってそのことはちゃんとわかっています。その夜、こっそりベッドから抜け出した子供達は…

読んだ後、心が温かくなる。家族の深いつながりを感じることが出来る絵本です。

仲良し家族は強い。みんなの力が合わさると、とんでもなくすごいことが出来ちゃったりします。家族の絆が完成させた新作のパン。こんなに素敵なパン、絵本の中でも滅多に見られませんよ。読み聞かせをしながら、少し感動してしまいました。絵本紹介topへ

 

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