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『せんろはつづく どこまでつづく』

鈴木まもる/文・絵

「いっしょにあそぼうよ!」シリーズの中の「せんろはつづく」シリーズ3作目。最初、この絵本を目にしたとき、不思議な違和感を感じました。前作までとは違い、竹下文子さんの作ではないということもありますが、それより何より、表紙に赤い蒸気機関車がいないではないですか。ちょっと残念…。でも…私と同じように、あの蒸気機関車のほのぼのとした雰囲気が好きな方、安心してください。読み始めてすぐ、ちゃんと赤い蒸気機関車は登場します。何だか、ホッとしました。

今作は、そのおなじみの赤い蒸気機関車が、線路を走りながら、いろいろな列車と連結していきます。どんな列車と連結するのかというと…まずは、表紙を飾る新幹線。お次ぎに貨物列車。さらにディーゼル機関車、ブルートレイン。こんな展開…子供達にはきっと嬉しいはず。そして、これまたおなじみの、表紙に描かれた子供達が、線路をつなげたり新しく作ったりしながら、列車を走らせるのです。

おもちゃの列車をたくさんつなぎ、線路を自由に敷いて、楽しそうに、いつまでも遊び続ける子供達を見ているような、そんな絵本でした。

読み聞かせでは、子供達が楽しそうに話を聞いていて(絵を見ていて)良かったのですが、気になる点が少しありました。文章が変に感じる所があるのです。文中に何度も登場する「つなげるかな?」という言葉。これは、「つなげられるかな?」の方が伝わりやすいと思いました。文法的にはどうなのだろう…

 

『さかさまになっちゃうの』

クレア・アレクサンダー/さく 福本友美子/やく

学校でわからないことがあった時、ちゃんと手を挙げて先生に聞くことが出来る子もいれば、そうでない子もいます。恥ずかしい、みっともない、みんなに笑われてしまうかもしれない…結局、わからないことをそのままにしてしまうことってありますよね。

アルフィーは字が上手に書けませんでした。先生が黒板に書いた字をよく見て、ゆっくりゆっくり書くのですが、どうしてもうまく書けません。字が逆さまになってしまうのです。まわりの友達を見ると、みんなすらすら字を書いています。それなのにアルフィーは自分の名前すら上手に書けません。先生に教えてもらいたいけれど、みんなに笑われてしまうかもしれない…そう思うと、どうしても聞くことが出来ませんでした。

アルフィーの気持ち、わかります。手を挙げるのって勇気がいりますよね。絵本の中、アルフィーはやさしい友達にも助けられ、勇気を振り絞って、ちゃんと手を挙げて先生に聞くことが出来ました。誰も笑いませんでした。そして、それをきっかけに字の書き方をやさしく丁寧に教えてもらい、何度も練習してしっかり字が書けるようになったのです。

何か出来ないことやわからないことがあって困っている子供が、そこから一歩踏み出せるようにそっと押してあげる…そのちょっとした手助けになるような絵本でした。

かわいい絵の絵本です。長女(11才)は、「さかさまになっちゃうの」というタイトルの響きや、アルフィーの表情の愛らしさがとても気に入っていました。小学校入学を控え、今まさに文字の練習をしている次男は、今の自分が重なっているのか…じっと読み聞かせを聞いていました。

 

♠ 『こうさぎと4ほんのマフラー』

わたりむつこ/作 でくねいく/絵

絵本の表紙、子うさぎ達が温かそうなマフラーを首に巻いています。おばあちゃんからプレゼントされた手編みのマフラーです。外は、辺り一面銀世界。見るからに寒そうな雪景色。でも、子うさぎ達は大丈夫。温かいマフラーを首にしっかり巻いて外へ遊びに出かけました。

実は、子うさぎ達には気にかかっていることがありました。それは森で一番年を取ったブナの木「ぶなじい」のこと。子うさぎ達はぶなじいが大好きでした。ぶなじい、寒くないかな…

子うさぎ達はぶなじいに会いに行くことにしました。埋もれてしまうほど降り積もった雪道を歩き、たどり着いた森の中。ぶなじいは、すっかり凍えてしまったかの様に身動き一つしません。子うさぎ達が両手いっぱいにマフラーを広げ、ぶなじいの幹にあててあげると…

寒い寒い冬の物語ですが、とても温かくて、ほのぼのとしていて、やさしい気持ちになれる絵本でした。文章も読みやすく、物語もしっかりしているので、読み聞かせに向いていると思います。いろいろ調べた所、どうやら、この絵本は『もりのおとぶくろ』という作品の続編のようです。そちらの絵本も読んでみようと思います。

 

『もうすぐおしょうがつ』

西村繁男/さく

十二月…別名「師走」とも呼ばれ、昔から、坊さんが忙しく走り回る月だとか、普段は走らない師匠が走り回るほど忙しい月だなんて言われます。その語源についてはいろいろな説があるそうですが、まあとにかく、年の瀬というのは何かと忙しいものですね。

新年を迎える準備、年の瀬恒例の行事…この絵本にはいろいろな「年の瀬」が描かれています。とはいえ、中にはなじみの薄いものもあるかもしれません。それというのも、この絵本、「こどものとも」1989年12月号初版の絵本で、20年以上前の絵本なのです。障子の張り替え、臼と杵を使った餅つき。もちろんもち米はせいろで蒸し上げます。他にも、市場への買い出し、おせちの準備、除夜の鐘突き…ちょっとレトロというか、よく言われる「昭和の古き良き時代」といった雰囲気が漂っています。「お父さん、お母さんが小さい頃はね〜」なんて、話に花が咲くかもしれませんよ。

さて、絵本の表紙を見てもらえばわかるかと思いますが、この絵本に登場するのは擬人化された動物達です。もうすぐお正月を迎える、ある犬の一家の姿が描かれています。

…お正月休み、おじいさんおばあさんの家へとやって来た犬の一家。そこで、「ひろくん」と「ゆうちゃん」は、年の瀬特有の、忙しくも楽しい多くの経験をするのでした。

1989年12月初版の絵本だけあって、新年を迎えるカレンダーとして1990年のカレンダーが描かれています。時代を感じました。絵が細かく描かれているので、いろいろな発見がありますよ。私は、おじいさんの読む新聞に「昭和から平成へ」と書かれていたのが印象的でした。

 

同じ名前見つけた
『ひみつのたからさがし』

よこみちけいこ/作

夏休みや冬休みなどの長期休暇中、家族でおじいちゃんおばあちゃんが住む実家へ行く方、多いと思います。子供にとってはおじいちゃんおばあちゃんの家であり、そのお父さんお母さんにとっては、そのまたお父さんお母さんの家であり、生まれ育った家でもあります。当然、その家にはお父さんお母さんが小さかった頃の「思い出」がたくさん残っているのではないでしょうか?

…じいちゃんばあちゃんの家へと遊びに来た、なおき・ひろき兄弟は、物置の中でとんでもないものを見つけてしまいました。それは…なんと宝の地図。「あけちゃだめ」と平仮名で書かれた筒の中から、これまた平仮名で「たからのちず」と書かれた一枚の紙が出て来たのです。これってもしかして…大発見?それとも…

「宝の地図」…私も子供の頃書きました。その宝が埋められた場所は、今では駐車場になっているような話を聞いたことがあります。もし「宝の地図」や埋められた場所が残っていて、子供達が「宝の地図」を見つけたら…何だか楽しいことになりそうですね。

 

同じ名前見つけた
『たまごのおうさま』

かとうまふみ/作

夜中に目を覚ましたユカちゃんは、台所で不思議なものを見ました。それはテーブルの上を行進するたまご達の姿。どうやら先頭を歩いているのは、たまごの王様のようです。その姿のかわいらしいこと。でも…この王様、実は、今宵とんでもない計画を実行しようとしていたのです。

その計画とは、ずばり「世界つるつる大作戦」。つるつるすべすべが大好きな王様が、世界中の人間の頭を王様と同じつるつるすべすべ…つまり「ハゲ頭」にしてしまおうというのです。さあ大変。このままではユカちゃんの頭もつるつるにされてしまいます。つるつる頭になりたくないユカちゃんは、一生懸命考え…ある名案を思い付くのでした。

ユカちゃんとたまごの王様のゆる〜いやりとりが心和みます。読みながら、顔がにやけてきました。読み聞かせを聞く子供達からも、ところどころに「ツボ」があったらしく、笑い声が聞こえてきました。

 

『いくらなんでもいくらくん』

シゲタサヤカ/著

物語は、まだお殿様という存在が世を治めている世界での話。あるお茶屋の隣に、一夜にして奇妙なお店が現れました。まるですべてが「いくら」で出来ているかのような橙色をした店構え。しかも、その店の主は、なんと、いくらのお寿司。名前を「いくらくん」と言います。いくらくんいわく、そのお店は「何でも屋」で、ありとあらゆるものが「ある」のだそうです。

さて、その妙な店の話を聞きつけたお殿様。さっそく、いくらくんをお城に呼びつけました。ところが、いくらくんの態度のふてぶてしいこと。お殿様を前にして、怖れ敬うどころか、実にひょうひょうとしています。腹立たしい気持ちを抑えながら、その自称「何でも屋」に挑戦するかのごとく無理難題を吹っかけるお殿様。…何でもあるというのなら、この季節外れの冬にぶどうを出してみろ…。この辺り、あの一休さんと将軍様の様な雰囲気が漂っていますが、このいくらくん、別にとんちを使って何でも出すわけではありません。とんでもない方法で、本当に何でも作り出してしまうのです。しかも、ある意味ものすごい完成度の高さで…

まさにいくらくんワールド全開。何でも作り出してしまう衝撃の技、そして、その魅力のとりこになって、どんどん骨抜きにされていくお殿様の姿をお楽しみください。

『いくらなんでもいくらくん』…とてもうまいタイトルだと思いました。「何でも」屋といういくらくんの存在に掛けられているし、何といっても…物語のクライマックスに、「いくらなんでもいくらくん…」と思ってしまうような出来事が起こるのです。子供達にも大好評。とてもおもしろい絵本でした。

 

『じごくのらーめんや』

苅田澄子/作 西村繁男/絵

この絵本に描かれる地獄…ものすごくぬる〜〜いです。これだけ怖さを感じない地獄も珍しいくらい。何がぬるいかって、地獄で鬼に責め苦を受ける罪人達の表情がまずぬるい。物語は、地獄は「こわーいところ」なんて始まりますが、とてもそうは見えません。何か…いつものことですよと言わんばかりの顔をしています。これは、ある意味とてもすごい「絵力」だと思いました。

そんな地獄の罪人達ですが、天国への憧れなんてのは一人前にあるようで、業火に焼かれながら、血の池に沈められながらも、天国へ行ってみたいなと毎日のように話していました。天国にはおいしいものがたくさんあるそうです。それに比べ、地獄には当然そんなものあるはずもありません。地獄なんて大嫌い…

すると、そんな罪人達の不満を耳にしたえんま様。かんかんに怒って…何を思ったか、罪人達を懲らしめるわけでもなく、天国になんて負けてられないと、ラーメン屋を始めるのでした。この辺りの下りがまたぬるい。

さて、えんま様が作るラーメン…やはりというか何というか、その辛いこと辛いこと。地獄の鬼もただただたじろぐばかり。こんな時、人間界では「激辛ラーメン、全部食べたら1万円」なんて特典が付いていたりするものですが、えんま様のラーメン屋でもとんでもない特典が付いたのです。それは…なんと全部食べたら天国へ行けるというものでした。

さあ、それからというもの、ラーメン屋は大人気。店の前は罪人達の大行列です。そして、その人気ぶりは、ラーメンの匂いとともに天国にまで伝わっていき…

こんな地獄だったら行ってもいいかな…なんて思ってしまうくらい、「怖くなさすぎ!」の地獄の絵本でした。読み聞かせを聞く子供達も顔がにやけているし、私も、きっと読みながら顔がにやけていたと思います。教育的観点からすれば、やっぱり地獄は怖い所でなくては…と言う方は、この絵本はスルーしてください。それにしても、えんま様の人間くさいことといったら…もう、その表情や仕草に目が釘付けでした。この物語に、この絵…実に、いい組み合わせです。

 

♠ 『としょかんねずみ』

ダニエル・カーク/さく わたなべてつた/やく

ねずみのサムの物語。サムは図書館に住んでいます。本を読むのが大好きで、毎晩、誰もいなくなると、いろいろな本を山積みにして読んでいました。今までたくさんの本を読んできたサム。彼の頭の中は、いろいろな知識や空想の世界でいっぱいでした。

ある晩、サムは自分で本を書いてみたいと思い、『ちゅてきなねずみのまいにち』という本を書き上げました。その表紙には、ちゃんと「ぶんとえ サム」と書いてあります。何ともかわいらしい…このサムの書いた本を見て、私の子供達も「かわいい」って歓声を上げていました。

何かを作り上げた時、他の人に見てもらいたくなるのはよくわかる話で、サムも図書館の本棚に自分の本を並べておきました。次の日、本棚の中には、隠れるようにして外の様子をうかがうサムの姿が…その気持ちわかります。どうやら、サムの本は好評のよう。その後も『さびしがりやのチーズくん』や『ねずみやしきのなぞ』という本を次々と書き上げ、本棚に並べていったサム。すると、それらの本を見つけた子供達だけでなく、図書館の係の人達の間でも評判となり…

『としょかんねずみ』シリーズは、現在第3弾まで出ています(14.02.14)。その中でも、特にお気に入りなのがこの1作目。私の家族は図書館でよく本を借りるので、子供達にとっても、きっと共感出来る部分が多い絵本だったのではないかと思います。本を読むこと、書くこと…「本」の魅力がとてもよく伝わってくる絵本です。

 

『おにより つよい およめさん』

井上よう子/作 吉田尚令/絵

とある山奥の小屋に、とても乱暴な鬼が住んでいました。時折、村へ下りて来ては悪さばかりしています。ある日、そんな鬼が村へ嫁をもらいに来たものだから、大変。誰も鬼の嫁になんてなりたがるわけがありません。しかも、嫁を差し出さなければ村が壊されてしまうのです。村人達は青くなって、どうしたものかと困ってしまいました。

すると、そんな村人達の前、「おらが嫁になる」と名乗りを上げた一人の娘がいました。大柄で、見た目頑丈そうなその娘、名前を「とら」と言います。さっそく、鬼はとらを小屋へと連れて帰りました。ところがこのとらという娘、とても器量よしとは言えない上に、家事が大の苦手。そのくせ、力だけはたいそう強く、その力は、無理矢理家事をさせようとする鬼を投げ飛ばしてしまうほどでした。

鬼からすれば、とんでもない嫁をもらってしまったわけで、飯は作らず、掃除も洗濯もせず、大飯ぐらいで、食ってはごろ寝、おまけに自分よりも乱暴…これでは、たまったものではありません。堪忍袋の緒が切れた鬼は、とらを村へと叩き返すため山を下りていきましたが…

実はこの後、ある出来事をきっかけに、鬼ととらの心の距離が急接近します。そして物語は、見事なハッピーエンド。そこには、幸せそうな一つの家族が描かれていました。どんな出来事だったかはお楽しみ。ほっこり、あたたかい気分になれる絵本でした。

吉田尚令さんの絵が、「新しい創作民話」として書かれた物語にとてもよく合っていました。吉田尚令さんは、『悪い本』(宮部みゆき作)でも絵を描いています。私は、正直言って『悪い本』は嫌いですが、絵の存在感をすごく感じたのを覚えています。絵本紹介topへ

 

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