ー絵本紹介用ー
ー今日の読み聞かせ用ー
ーお気に入り絵本用ー
おかねよしき/作
とても暑い夏の夜、どうしても眠れない男の子は猫のミケランジェロを追いかけて屋根の上に出ました。すると、そこには不思議な世界が待っていたのです。その夜は年に一度の特別な夜。屋根の上では秘密の縁日が行われ、ミケランジェロも猫のくせに二本足で歩いて、言葉もしゃべるんです。二人はまるで友達のように特別な夜を楽しみ、そして語り合いました。
縁日にはとても個性的で不思議な屋台がたくさん並んでいます。それらの絵を見るだけでも十分楽しめるくらい魅力的な絵ばかりです。きっと、作者の「おかねよしき」さんは遊び心がいっぱいなんだと思います。
みやにしたつや/作・絵 円谷プロダクション/監修
大きくて、強くて、やさしくて…おとうさんはウルトラマン。時にお調子者で、子供より子供っぽかったりする事もあるけれど、おとうさんは一生懸命生きてます。そして、そんな姿を見て子供は成長していくのです。働いている姿、料理している姿、一緒に遊んでいる姿。同じ父親として自信を持って自分の背中を子供に見せていきたいものです。
『おとうさんはウルトラマン』シリーズ、人気ありますね。私は、シリーズの中で、この絵本を一番最初に読みました。どの絵本も、親子共々楽しめる良い絵本だと思います。
武谷千保美/さく 赤川明/え
明日は「よっちん」が楽しみな遠足。今日は早く寝ないといけないのに、パパがやってきていつもの寝る前の話をし始めました。パパの話は自分で作る話だから、長かったり、変てこだったり。話をしてくれるパパのことは大好きなんだけど…今日は早く寝たいのです。どうやら今日の話も変てこな話の様子。寝なきゃいけないと思いながら話に引き込まれていくよっちんでした。
この絵本の中のパパの気持ち…わかります。子供がじっと話を聞いてくれていると、なんか嬉しいんですよね。ついつい話が膨らんでいってしまうもんです。
いなつぐかつら/作 むかいながまさ/絵
からすの郵便屋さんが運ぶ物は、葉っぱだったり柿だったりすすきだったり…。それらは文字が書かれた手紙では無いけれど、それぞれに大切なメッセージが込められています。今日は西へ、明日は東へ。からすの郵便屋さんは、毎日、動物達の心を送り届けているのです。
「かあかあぱたぱた そらをとんで かあかあぱたぱた ゆうびんはいたつ」。途中何度も出てくるフレーズが子供の心を絵本の中へと引き込んでいきます。
イアン・ホワイブロウ/さく ティファニー・ビーク/え 木坂涼/やく
読書が好きなピッグは、本の中で「ねがい・かわること・ともだち」という3つの言葉を見つけました。自分を変えよう、友達をたくさん作ろう。降り出した雪で、ピッグはまず雪の友達を作りました。すると驚いた事に雪の友達が話し始めたのです。彼と出かけたピッグは、同じように本の中で「ぶた」や「いっしょ」という言葉を見つけたペンギンと出会い、森の外れにみんなの広場を作りました。その広場は、みんなが一番好きな言葉「いっしょ」という願いをかなえる素敵な広場になりました。
「いっしょ」…心あたたまる言葉です。本で見つけた言葉を通して出会いが広がると言う素敵な話。言葉は心を成長させ、自分と向き合い、そして他人と向き合う強さをくれたようです。
柴田愛子/文 伊藤秀男/絵
小さい頃仲の良い友達と大げんかしたことありますか?思いっきりけんかしたはずなのに、いつの間にか仲良しに戻っていました。でも、けんかしているときは真剣そのもの。負けた日には悔しくて夜も眠れません。「遊び島」で遊ぶたいくんも、友達のこうたくんにけんかで負けました。悔しくて気持ちがおさまらないから、先にこうたくんがあやまってきても、それがまた許せません。やっぱり大切な友達なので最後には仲直りしますが、たいくんはこう思います。「今度はきっと僕が勝つ」
この絵本の舞台「遊び島」は実在します。無認可幼稚園の「りんごの木こどもクラブ」が母体となっていて、3才から高校生くらいまでいるそうです。遊びたい人が集まって、みんなで一緒にいろいろなことをするのです。
アン・グットマン/著 ゲオルグ・ハレンスレーベン/著
リサとガスパールのことば絵本。そり、リフト、馬車、電車、スケートボードにエスカレーター。潜水艦に飛行船、中には空飛ぶじゅうたんなんてのもあります。おんぶだって、だっこだって、カンガルーのママのおなかの袋だって、立派な乗り物なんです。今日は何に乗ってどこに行こうかな?
えっ、これも乗り物?というような物もあります。子供が大好きな、乗り物ばかりたくさん集め絵本です。
たばたせいいち/〔ほか〕共同制作
さっちゃんの右手には生まれつき五本の指がありません。さっちゃんは幼稚園のままごとでお母さんになりたいと思いました。でも、友達に「手の無いお母さんなんて変」と言われました。その言葉は、まだ小さいさっちゃんには受け止めきれないほど重いものでした。泣きました。そして、自分のこの指の無い手ではお母さんになれないのかな、と不安になりました。…周囲、そして自分自身が障害を個性としてとらえ、どのように向き合っていくか。さっちゃんは、お父さん、お母さん、園の先生や友達のやさしさの中で、また元気な自分を取り戻していきます。
偏見は、知識の無さ、関心の無さによって生まれると思います。子供は自分の気持ちに正直で、時には恐ろしくなるくらい自分中心的です。その中心にある子供自身の心に知識を与え、鍛え育ててくれる絵本だと思います。
アンネ・エルボー/作 木本栄/訳
海へやってきたエドワールとアルマンは、砂浜に大きなお城を作りました。お城のまわりにお堀を掘って、海へと続く水路も作って、立派なお城が出来ました。ところが、満潮になると海水がどんどんやってきて、やがてお城はエドワールとアルマンを乗せたまま海に流されていきました。冒険の始まりです。
エドワールとアルマンのかけ合いはテンポが良く、まるで漫才コンビの様です。
西内みなみ/さく 堀内誠一/え
ジャングルにひとりぼっちのさびしい象がいました。名前は「ぐるんぱ」。とても汚くて臭くて、いつもぶらぶらしています。ジャングルのみんなは話し合って、彼を働きにいかせることにしました。みんなに身体を洗ってもらったぐるんぱ。町で一生懸命働いていろいろな物を作ります。でも、彼の作る物は大きな物ばかり。すぐにクビになります。でも、町にはそんな大きな物をとても喜ぶ小さなお客さんがいました。
動物園でも人気の象が開いた幼稚園。子供って大きな物、好きですよね。私の娘も象が大好きです。この絵本は、引きこもり気味で社会に出ようとせず、うじうじした生活を送る大人が、周りの協力によって抜け出し、社会の中で自分の役立つ居場所を見つける…そんな社会風刺的な雰囲気も感じる絵本でした。
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