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『くらげのりょかん』

やぎたみこ/作・絵

山の中に突然現れた謎の旅館。キノコ狩りで道に迷ったたけちゃんとおじいちゃんが見つけたその旅館には大きな秘密がありました。何とその旅館、宇宙の彼方くらげ星からやって来た宇宙くらげが経営する宇宙船旅館だったのです。

「くらげ旅館」では、人間の格好をした宇宙くらげ達が心からのおもてなしをしてくれます。そして今日はくらげ旅館オープン初日。第一号のお客様となったたけちゃんとおじいちゃんは無料で泊まることになりました。さすが宇宙くらげが経営する旅館だけあって、普通では考えられないようなサービスが盛りだくさん。なんと旅館自体がワープまで出来ちゃうんです。アイスが食べたければ南極へ、魚介が食べたければ海の中へワープ。さらにおやすみの時間ともなれば、宇宙へと飛び出し無重力空間に身体を浮かべながら眠ることだって出来ちゃいます。こんな旅館があったら、絶対に泊まりたい…ですよね?

私は南極でアイスクリームを作っているシーンが大好きです。アザラシのミルクをしぼったり、カモメの卵をとったり、氷を削って器を作ったり…読み聞かせをしながら、かわいらしい宇宙くらげ達の行動に見入ってしまいました。おまけとして…カバーの折り返し部分に「くらげちゃん着せ替え人形」がついていますよ。

 

『かっぱ』

杉山亮/作 軽部武宏/絵

日本各地に残るかっぱ伝説。川や沼の中に住み、身体は緑色、頭には皿、手には水かき、そして好きな食べ物はきゅうり。日本人にとって最も有名な妖怪の一つで、その存在を信じている方もいるのではないでしょうか。そういう意味では、かっぱは、私たちにとって身近な妖怪と言えるかもしれません。そんなかっぱの特徴的な行動の一つに、水辺にいる人や泳いでいる人を水中に引きずり込み殺してしまうというものがあります。なんとも恐ろしい話ですが、かっぱが人を殺めるのにはそれなりの理由があるのかもしれません。

釣りをする父親と別れ、一人家で父親の帰りを待つ娘。やがて家へと帰ってきた父親は、全身ずぶぬれの哀れな姿。かっぱに沼に引きずり込まれそうになったと語る父親の眼はうつろで、どことなくいつもと様子が違う。娘が出すおいしそうな料理には目もくれず、きゅうりをひたすら食べ続け…

「杉山亮のおばけ話絵本」シリーズ。軽部さんの絵が迫力あります…というか、かなり不気味で好きです。妖怪が住む世界の異様な雰囲気を感じることが出来ますよ。とは言え、ただ怖いというだけの絵本ではありません。かっぱが語る話の中には、人間の行いを考えさせられる所があったりもします。ちなみに、物語はやわらかい雰囲気で終わるので、夜に読み聞かせをしたとしても、子供達は後味よく眠りにつける(?)のではないでしょうか。

 



同じ名前見つけた
『サンタさんありがとう』『サンタさんとこいぬ』

長尾玲子/さく

刺繍で作られたやさしい雰囲気が魅力の長尾玲子さんの絵本。今回紹介するのは『サンタさんありがとう』とその続編『サンタさんとこいぬ』です。

しんちゃんという男の子にあげるプレゼントを用意し忘れたサンタさん。しんちゃんが欲しいのは一緒に遊べて友達になれるクマのぬいぐるみです。そこでサンタさんは、自分で作ってプレゼントすることにしました。しんちゃんと友達になれるように言葉を教えて…

このクマのぬいぐるみが、かわいいんです。イブまで一緒に暮らしたサンタさんに、すっかりなついてしまったクマさん。最後のお別れのシーンは、やさしくて温かくて…少し切なさも感じました。

そして『サンタさんとこいぬ』は、その1年後の話です。風邪でダウンしたトナカイを家に残し、一人でプレゼント配りに出かけるサンタさん。途中くじけそうになりますが、寒さに震える一匹の子犬と出会い、お互いが心の支えとなるかのように元気を取り戻していきます。一緒にプレゼントを配るサンタさんと子犬。やがてすべてのプレゼントを配り終えた後、二人の間には…

このお話、1年後の話というだけあって…出てきますよ、しんちゃんの家が。もちろんそのベッドの上には、静かに眠るしんちゃんと、再びサンタさんにあえて嬉しそうなクマさんの姿が見られます。なんだか嬉しくなってしまいました。

『サンタさんとこいぬ』の表紙を見るとわかるように、長尾玲子さんの絵本はものすごくシンプルな刺繍の線で絵が描かれています。サンタさんやしんちゃんなど、目や口すら描かれていないくらい素朴な刺繍の絵です。でも、絵本の中ではみんな、ものすごい生き生きとして見えるんです。その場の雰囲気、登場するキャラクターの感情…そのシンプルな線からは考えられないくらいいろいろなものが伝わってきました。すごいことだと思います。そんな長尾玲子さんの絵本には「クリスマス・イブのおはなし 3冊セット」もあります。こちらも温かくてかわいらしい刺繍の絵本です。

 

『まっくろくろのおばけちゃんのぼうけん』

デヴィッド・カリ/作 フィリップ・ジョルダーノ/絵 戸田理香/訳

まっくろくろのおばけちゃんは、まっくろくろの島に住んでいます。写真を撮るのが大好きなのですが、なにせ島中何もかもが真っ黒なので、どの写真を見ても真っ黒。これではやっぱり味気ないというものです。そこで、まっくろくろのおばけちゃんは、舟を作って他の島を探しに行くことにしました。いざ、冒険の旅へ出発。

…とは言え、冒険というものは何かしらのトラブルが起こるもので、行く先々の島にいろいろなトラブルが待ち受けています。緑の島を発見して喜んでいたら、ジャングルの植物に捕まってしまったり、ピンクの島を発見したかと思ったら、島全体が魚だったり…

さあ、今回の冒険は、まっくろくろのおばけちゃんの心をどのように変化させていくのでしょうか?そして、そこから得たものとは?

「第16回いたばし国際絵本翻訳大賞」イタリア語部門最優秀翻訳大賞受賞作品。

 

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『かいぶつトロルのまほうのおしろ』

たなか鮎子/作絵

離れ森にある井戸の底、土の中に埋まる古いお城がありました。かつて「おとぎばなしの城」と呼ばれていたその城は、今は、恐ろしい怪物トロルによって占領されていました。「時を動かす大時計」から水晶のベルを奪い取った怪物トロル。城の時間は止まり、王様やお后様を始め、すべての人々が石になり固まってしまったのでした。

…離れ森にある古井戸をのぞいたものは二度と帰って来れない…ある日、羊飼いの娘ニーナは、群れからはぐれた一匹の子羊を追ううちに、絶対に近付いてはいけないと言われていた離れ森へと足を踏み入れてしまいます。井戸の中に落ちたのかもしれない…おそるおそる井戸をのぞいたニーナは、吸い込まれるような感覚の中、足を滑らせ井戸の底へと落ちてしまうのでした。

時間が止まった「おとぎばなしの城」に迷い込んでしまったニーナ。そこに迫り来る怪物トロルの影。水晶のベルを巡る二人のやり取りにハラハラドキドキの物語です。

途中、ページが横に広がるしかけが一カ所あります。水晶のベルを奪い返し「時を動かす大時計」のもとへと向かうニーナと、それを追いかける怪物トロルの追いかけっこのシーン。ページが広がり3ページ分となった紙面全体に城の全体像が描かれ、逃げるニーナと追うトロルのやり取りが細かく描き込まれています。この部屋からこう行ってああ行って…ニーナがこっちへ逃げれば、トロルはこっちへ先回りして…物語だけでも十分に楽しめる内容でしたが、こんなおまけまでついて、なんだか得した気分です。

 

『そらをとんだ本』

ピエール・ロリ/文 レベッカ・ドートゥルメール/絵 中井珠子/訳

本を開くと、心の窓が開き、知らない世界に飛び出すことが出来る…絵本の前書きにそのようなことが書かれています。この絵本の中で、鳥のひな達が一冊の本と出会い、空へと羽ばたくきっかけをつかみました。あの有名なイカロスの物語が書かれていた小さな本。ひな達と本との出会いは、ちょっとした風のいたずらから始まります。

ある雨の降る日、マリオンという女の子のかばんから、キラキラとした太陽が描かれた小さな本が顔をのぞかせていました。そこへ、いたずら好きな風が現れ、ふーっと一吹き。本は水たまりへと落ちてしまったのです。それを木の上から見ていたカササギ。キラキラしたものが好きなカササギは、本を巣へと持ち帰っていったのです。

巣の中、まだ飛ぶことが出来ないでいるひな達の目の前、いたずらをして悪いと思っている風の力によって本はぱらぱらとめくられていきます。そこには空を飛ぶイカロス少年の姿が描かれていました。そして、その最後…風の強い一吹きによって小さな本は空へと舞い上がっていったのです。楽しそうに空をくるくると舞う本。それを見たひな達の心の中には、もう、空を飛ぶことに対する恐怖はありませんでした。心の窓が…今、開かれたのです。

どのページを見ても、本の周りには、たくさんのアルファベットが描かれています。まるで、本から心の言葉が溢れ出しているかのような絵。心に残る素敵な絵でした。

 

『ねむるまえに』

アルバート・ラム/作 デイビッド・マクフェイル/絵 木坂涼/訳

私の家で眠る前にすること…毎日のようにしているのは絵本の読み聞かせ、時々するのはちょっとした運動。テレビもパソコンも無い寝室の布団の上、眠る前の子供達と過ごす時間は、大切な時間の一つです。そんな大切な時間に、また一つ楽しいイベントが加わりました。それは、この絵本に登場する「ねむるまえあそび」 眠る前に何をしていたかを順番に思い出していく「遊び」です。

ベットに入る前は歯を磨いたよ、その前は丘の上でピクニックをして、その前は川のでっかい石の上に寝っころがって…。ベッドの上、一生懸命話すこぐまのティミーに、ママは優しく相づちを入れます。そんな二人のやり取りは、見ているだけで温かい気持ちになれますよ。

ねむるまえあそびでは、子供達の方がよく覚えていたりして、悔しい〜なんてことも。そんなこんなでこの遊び、眠る前にする遊びとしてはどうかな?と思えるくらい盛り上がっちゃうかもしれません。テンションが上がって、親子共々目が生き生きとしてしまっても…そこはご愛嬌。頭の体操をしたと思って、よしとしましょう。

 

『へんてこマンション』

深見春夫/さく

へんてこな住人にへんてこな部屋。こんなへんてこなマンション見たことがない。その名もズバリ「へんてこマンション」 部屋を探すサーカスのライオンさんが探し当てたマンションは、それはそれはへんてこなマンションなのでした。

まずは1階。その部屋は何もかもがお菓子で出来ていて、お菓子好きな王様が住んでいます。とは言え、ここは絵本の世界。建物がお菓子で出来ているのはよくあること。まあ、へんてこかもしれませんが、そこまで驚くことでもありません。ところが…2階で暮らす住人を見てびっくり。2階の住人は何とマンションなのです。マンションにマンションが住んでいるんです。マンションの一室で、ソファに腰掛けてマンションがくつろいでいる光景。これはへんてこ間違いなし。3階は?4階は?…期待は高まります。さあ、上の階にはどんなへんてこな光景が待っているのでしょうか?

2階の住人がマンションというのも驚きましたが、3階の部屋の中が一面アリの巣になっているのにもびっくり。発想が面白い絵本です。

 

♠ 『おつきさま、こんばんは!』

市川里美/作

それは月がきれいな夜のこと。どこからかお月様を見上げてささやく声が聞こえます。不思議に思ったお月様が声のする方をよく見てみると、なんとそこにはたくさんの人形達がいたのでした。

絵本の表紙を見てください。窓辺から空を見上げる色とりどりの人形達。ペルーの人形がいます。ロシアの人形も。アフリカ、フランス…家の人が集めたのでしょう。それはいろいろな国からやって来た人形達でした。人形達はみんなそれぞれの国で見てきたお月様の記憶、そして思い出を語り始めます。暗い夜を明るく照らしてくれたお月様に感謝する人形、お月見の時に見た透き通る絹のようにきれいなお月様を思い出す人形、真っ黒なお月様を見た時の怖い思いを語る人形…人形達の思いは実に様々。そして、そんな人形達の話を聞きながら、お月様も微妙にその表情を変えていくのです。

人形達の記憶を通して、いろいろな表情を持つお月様を、そして、世界中の空に思いを馳せることが出来る絵本です。

この絵本はタイトルが示す通り「月」がテーマの絵本です。月のいろいろな側面を見ることが出来ます。ただ、あくまでも主役は魅力あふれる人形達だと思います。アメリカの人形が語った大きな夢に対して他の人形達から拍手が起こった時は、ぞくぞくっとしました。人形としての自我、その存在意義の昇華を感じさせる物語の展開でした。絵も秀逸で、絵本の構成としては、左ページで人形が語り、その人形達の「思い」のシーンが右ページに描かれていきます。いろいろな国の人形が語っているだけあって、ページをめくるごとに、違う雰囲気を持ったそれぞれの世界の景色が描かれていきます。きれいでした。魅せられました。読み聞かせをしながら…また一冊、いい絵本に出会えたなと思えた絵本です。絵本紹介topへ

 

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