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『ピヨピヨハッピーバースデー』

工藤ノリコ/著

工藤ノリコさんの大人気「ピヨピヨ」シリーズ第4弾。今回はひよこ達の誕生日の話です。お母さんと一緒に洋菓子店にやって来たひよこ達。どれにしようか迷っちゃうくらいたくさんのケーキやクッキーが並ぶ中、ひよこ達のお目当ては大好きなプリン。せっかく年に一度の誕生日なのだから、自分たちで選んだ大好きなプリンを食べて「ハッピーバースデー!」

ところが、お母さんはもう勝手にケーキを注文しちゃっているみたい。これにはひよこ達も大ショック。プリンが食べたかったのに…でも、大丈夫。お母さんはみんなの気持ちをちゃんとわかっていますよ。その夜は、ひよこ達も大満足の素敵なパーティーになりました。

洋菓子店、おもちゃ屋…店内の様子が細かく描き込まれており、ものすごく楽しいです。おもちゃ屋では、いろいろな動物の親子がいろいろな物語を見せてくれます。今作も親子で会話が弾む楽しい絵本でした。

 

『のっぺらぼう』

杉山亮/作 軽部武宏/絵

山に薪をとりに来た男の子。山は暗くなると怖いものが出る…用が済んだらすぐ帰るようにお母さんから言われていたのに、目の前に現れたうさぎを追いかけるうちに山奥へと迷い込んでしまいました。もうじき日暮れ。辺りはどんどん暗くなっていきます。男の子は、慌てて山を下り始めたのでした。

とは言え、ここは今まで来たことが無いほどの山奥。帰り道がわかりません。もしもこんなとき目の前に家が現れたらどうしますか?茅葺き屋根のぼろぼろの家で、もう見るからに怪しい家なのですが、ご飯を炊く匂いがして、中から赤ん坊の泣き声まで聞こえてきます。ときたら、やっぱり道を聞くためによっちゃいますよね。道を聞くため、家の中に入っていった男の子。赤ん坊を背負った女の人に声をかけると…

身の毛もよだつ恐怖の一夜の始まりです。

「杉山亮のおばけ話絵本」シリーズ。みなさんもよく知っているのっぺらぼうの話に、軽部さんの絵の不気味な雰囲気が合わさって、なかなかの怖さです。のっぺらぼうから逃げて、助かったと思った所に再びのっぺらぼう。のっぺらぼうと言えばそんな恐怖の連鎖が話を盛り上げてくれますが、この絵本でも、そんなハラハラドキドキの展開で最後まで目が離せません。

 

『ことりのゆうえんち』

たちもとみちこ/さく・え

みなさんは何か生き物を飼っていますか?犬、猫、鳥などなど…家でペットとして飼われている生き物はたくさんいます。でも、もしそれが外で拾ったり捕まえたりして連れて帰って来たのだとしたら、その生き物達は悲しがっているかもしれません。

この絵本の中、女の子が連れて帰って来たのは小鳥。庭で見つけた小さな小鳥。巣から落ちたのでしょうか?まだ飛ぶことも出来ない小鳥を、とてもかわいがって世話しました。それなのに…小鳥は悲しそうでした。

ある日、お母さんが言いました。飛べるようになった小鳥を森へ返してあげよう。女の子は涙を流して悲しみました。やっぱり別れるのが嫌みたい。すると突然、小鳥が話しかけてきたのです。小鳥の遊園地へ行かないかい?

小鳥に案内されるがまま楽しそうに遊園地で遊んでいた女の子でしたが、夜になり、いつしかお母さんが恋しくなってきたのでした。帰りたい… ところが自分の身体が鳥の姿に変わっていることに気付いて…

女の子の心の成長が微笑ましい物語。小鳥にとって何が幸せなのか…相手の気持ちを考えることの大切さがわかります。捕まえて来た魚をケースにいれ、隠れるための石や草を入れて嬉しそうにしていた息子が、死ぬ前に逃がしてあげなければかわいそうだと川に逃がしてあげた時のことを思い出しました。

 

♠ 『ごろりんごろんころろろろ』

香山美子/作 柿本幸造/絵

人気絵本『どうぞのいす』の続編的絵本です。『どうぞのいす』で木の椅子を作ったうさぎさん。今作では、みんなで使える大きなテーブルを作りました。誰かのために何かをし、その結果、誰かが、そして自分も幸せな気持ちになれる。この絵本には、そんな「誰かのために何かをする」ことの素晴らしさが描かれています。

さて、うさぎさんは、みんなが大好きな切り株のある丘までテーブルを運んでいくことにしました。これが結構大荷物で、車に乗せて「ごろりんごろりん」転がしていくと…「ごろんごろん」…急に荷物が軽くなった気がしました。またしばらく行くと「ころんころん」…ころころ…ころろろろ…どんどん荷物が軽くなっていきます。実は、テーブルを運ぶうさぎさんのお手伝いをするために、たくさんの動物達が集まって後ろから押してくれていたのです。おかげで、テーブルを無事に切り株の前へと運ぶことが出来ました。みんなで使えるテーブルが出来て、みんな大喜び。

ところが、テーブルの前には切り株が一つしかありません。動物達は座るための順番待ちをしています。これを見たうさぎさん。急いで家へ帰ると…

読み聞かせを終えて子供が一言…みんながやさしい絵本だね。その言葉を聞いて、その笑顔を見て…絵本の中の話だけではなく、私まで幸せな気持ちになりました。この絵本は、繰り返しがある内容で、動物達の手伝いが増えるたびに、荷物を運ぶ音が変わっていきます。2回目の読み聞かせの時には、次男(4才)が、話に合わせてその音を自然と口にしていました。絵本の内容はもちろん、絵、文章とも素晴らしく、この絵本に描かれる「やさしさ」あふれる世界へ、子供達をしっかりひき込んでくれる素敵な絵本でした。

 

ひらがなの絵本
『おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ』

わかやまけん/作・絵

かわいくてやさしくて、ちょっぴり(とても?)怖がり。そんなお化けのどろんどろんの物語。

ある涼しい夏の夜、小川のほとりでピカピカ光りながら飛んでいるものを見つけました。その「光るもの」は、どんどん増えて集まって、お化けみたいな形になりました。それを見たどろんどろん、「わあっ、ぴかぴかおばけだ」って泣きながら逃げ出したのです。自分もお化けなのに…怖がりですね。もちろん、絵本の表紙を見てもらえればわかると思いますが、その「光るもの」というのは蛍です。蛍達だとわかって、一緒に遊ぶことになったどろんどろん。光の輪くぐりをしたり、鬼ごっこをしたり…とても楽しそう。ところがそこに、たくさんのコウモリが現れ…ピンチ。このままでは蛍達が食べられてしまいます。

さあ、どろんどろんと蛍達はこのピンチをどう切り抜けるのでしょうか?物語の最後、どろんどろんと蛍達が力を合わせた、正真正銘とっておきの「ぴかぴかおばけ」が登場しますよ。お楽しみに。

読み聞かせの後、子供達と蛍の話をしました。この絵本の中には、蛍が光っていられる時間は短く、すぐにさよならをしなければいけないということが描かれています。私の家でも、毎年、家族で蛍を見に行きます。その目の前で光を出して飛んでいる蛍にとって、その時間というものがとても大切なものだということが少しでも伝わればいいなと思いました。

 

同じ名前見つけた
『パンケーキをたべるサイなんていない?』

アンナ・ケンプ/ぶん サラ・オギルヴィー/え かどのえいこ/やく

もしも子供に、家の中でサイがパンケーキを食べているなんていう話を聞かされたら、あなたはどういう反応をするでしょうか?それは大変とばかりに、急いで確認しにいく、それとも、そんな馬鹿な話…と、まったく信じようとしない。まあ、信じる信じないは別として、子供の話をちゃんと聞いてあげているならいい方で、忙しいから、面倒くさいからといって適当にあしらうようなことはありませんか?

この絵本は、ある少女デイジーの家へ、動物園から逃げ出したパンケーキ好きなサイがやって来ちゃう物語です。驚いたデイジーは、一生懸命お父さんやお母さんに話をしました。ところが、二人ともちゃんと話を聞いてあげていないようです。ものすごい話をしているのに、適当な相づちばかり… そんな感じで、いつの間にかサイはデイジーの家に居座るようになりました。しかもそのサイが、いつしかデイジーの一番の話し相手になっていき…

さあ、最近、子供の話に適当に相づちを入れて、実はまったく聞いていなかったなんてことはありませんでしたか?もしかしたら、その話、とんでもない話だったかも知れませんよ。

親には少し耳が痛い絵本かも知れません。私も、子供達が入れ替わり立ち替わり次から次へと話しかけてくる時は、適当に話を受け流してしまいます。子供の目線までおりていって、しっかり聞いてあげようとは思うのですが、どうしてもいい加減な対応になってしまいます。まあ、親にも気分がありますからしょうがないですよね。読み聞かせをしているとき、子供が「あるある」といったような顔をして聞いていたらどうしよう…なんて思ったりもしましたが、大丈夫でした。

 

『ひめねずみとガラスのストーブ』

安房直子/作 降矢なな/絵

ひめねずみとガラスのストーブ…料理が上手なひめねずみと、みかん色のやわらかな火で暖めてくれるガラスのストーブ。そして、この絵本にはもう一人、大事な登場人物がいます。それが、風の子フー。この絵本の主人公と言ってもいいでしょう。この絵本は、風の子のフーが風の精になるまで、つまり子供から大人への成長を描いた物語です。

風の子がストーブ使っちゃおかしいかな…美しいガラスのストーブを手に入れたフーは、森の奥、誰も来ない所でひっそりとストーブに暖まっていました。自分が風であることも忘れ…

そこでフーは大きな出会いを2回します。最初は一匹のひめねずみとの出会い。お互いずっとひとりぼっちだった二人は、互いにひかれあう所があったのか、ストーブを囲んでの会話を通し、一緒に暮らすことになりました。次に、同じ風の子オーロラとの出会い。フーは、オーロラがやって来たという日の沈まない国の話に憧れを抱きます。フーは風の子。広い世界を駆け巡る風の子。自分の気持ちを抑えることは出来ず、ひめねずみとの温かな生活を離れオーロラと一緒に旅へと出る決心をしました。すぐに帰ってくるから、ストーブの番して待っていて…

物語の最後、何年もの月日が流れ、すっかり身体も大きくなったフーは懐かしい森へと帰って来ます。そこでフーが見たもの…それは、心に描いていた「想い」とは大きくかけ離れたものなのでした。

長めのお話なので、時間に余裕がある時に読み聞かせをするといいと思います。でも、小さい子供には少し難しいかもしれません。私の家では、長女(9才)と長男(6才)は最後まで話に聞き入っていました。次男(4才)にとっては子守唄代わりだったようで、いつの間にか眠ってしまいました。

私は…この絵本、大好きです。大きくなってから、子供の頃に暮らしていた町、そして住んでいた借家へと行った時のことを思い出しました。こんなに小さな家だったんだ…。あのスーパーの前の道、あんなに広く感じていたのに…車じゃすれ違えないほど狭い道だったんだ。もう決して戻れることはない記憶の中の世界に対する懐かしさ、切なさ、そして愛おしさ…この絵本を読み終えて、再び心の中に浮かび上がってくるようでした。

 

『山のタンタラばあさん』

安房直子/作 出久根育/絵

ずっと東の山のてっぺんにある一本のタラの木。その木の下にある一軒の家に住むタンタラばあさんの物語。自然と共に暮らし、山の動物達みんなから慕われるタンタラばあさん。彼女は魔法使いです。しかもみんなをとびっきり温かい気持ちにさせてくれるやさしい魔法使いです。

「タンタラばあさんは魔法使い」「タンタラばあさん空を飛ぶ」「タンタラばあさんカラスのうちへ」「タンタラばあさんのしゃぼん玉」…この絵本の中には、タンタラばあさんの話が4編収められています。霜焼けに悩むうさぎには春の魔法を、口笛が苦手なモミの木にはとびっきりの先生を…山の動物達みんな、そしてこの絵本を読む私たちの心まで温かくしてくれる、そんな素敵なタンタラばあさんの物語です。

木というものは小さいときからみんな口笛が吹ける。風に吹かれていい気持ちになると、ひとりでにいい音が出る…風を受けて気持ち良さそうに揺れる森の木々の音が聞こえてきました。よもぎの葉っぱを集めてつなぎあわせたいいにおいのするスカート、夕焼け色のシャボン玉…絵本に出てくる言葉の一つ一つに、五感が刺激される思いがする、そんな絵本でした。

 

『キャベツがたべたいのです』

シゲタサヤカ/作・絵

小さい頃、毎日のように食べていた思い出の味とでもいうのでしょうか…いくつになっても忘れられない味の記憶というものはあるもので、例えば人間でいうなら「おふくろの味」なんてものがあったりすると思います。大きくなって、いろいろ美味しいと言われるものを見たり聞いたり食べたりしてはみたけれど、なんといっても「その味」にはかなわない。そんな味の記憶ありませんか?

ここは蝶の世界。青虫から美しい蝶へと成長した蝶が、美味しそうに花の蜜を吸っています。でも…その陰で、そんな蝶の姿を冷ややかに見ている蝶達がいたのです。花の蜜なんてただ甘いだけ。僕たちが食べたいのは…キャベツ。生まれた時からずっと食べていた、忘れたくても忘れられないあの甘くて瑞々しい味。そこで、蝶達は青虫時代の記憶をたよりにキャベツを探し求め、一軒の八百屋へとやって来ましたが…

ここから絵本は、キャベツを巡る蝶と八百屋のおじさんとのおもしろおかしい物語へとつながっていきます。ハチャメチャなストーリーの中、どこか納得させられてしまう不思議な絵本です。

話の内容もさることながら、この絵本自体に遊び心がいっぱいちりばめられており、とても楽しめます。たくさんいる八百屋さんの中から本物の八百屋さんを探すウォーリーを探せのような絵があったり、シゲタサヤカさんの他の作品の登場人物が登場していたり…私のお気に入りは、野菜や果物で折句の様な言葉遊びをしているところです。

 

『オニじゃないよ おにぎりだよ』

シゲタサヤカ/作

オニが好きな食べ物は…もちろん、おにぎりです。オニだけに…なんて言ったらベタな感じがしますが、この絵本はもちろんそんな「ベタな」絵本ではありません。とびっきりユーモアにあふれた絵本です。

まず初めに…私はこの絵本に登場する三匹のオニが気に入ってしまいました。はっきり言って大好きです。

道に寝転がり、口の周りにごはん粒をたくさんつけながらおにぎりを食べるオニ達。その姿、そこはかとなくだらしないです。さらに、自分達の前から逃げ出す人間を見ては、オイラ達の後ろにお化けでもいたのか?なんて不思議がったりして…どこか抜けているというか、天然というか…とにかくいい味出した奴らなんです。それでいて、人間達に怖がられ避けられているとも知らずに、さらに、怖がられ避けられていることに気付いてしまったとしても、人間達においしいおにぎりをごちそうしてあげたい一心で必死にがんばったりもします。そんなピュアな姿を見ていたら…好きにならずにはいられません。

「オニじゃないよ、おにぎりだよ」…絵本のタイトルであり、物語のクライマックスに登場するこの言葉。そのページに描かれたあふれんばかりのユーモアとオニ達の心意気に、私はノックアウトでした。

最近、シゲタサヤカさんの絵本を立て続けに読んでいます。子供達もお気に入りの様子。この絵本も親子共々とても楽しめました。何と言っても芸が細かい、というか遊び心がすごいです。ページをめくるごとに、そして、だらしなくオニがおにぎりを食べるシーンを重ねるごとに、オニの体型が微妙に変わっていくのには笑いました。最後の方では、下っ腹がぽっこりとして、はっきりいってメタボそのもの。心の中で笑いながら読み聞かせしました。絵本紹介topへ

 

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