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『ゆうだち』

あきびんご/作

激しい夕立ちとなった、ある夏の暑い日、ヤギが雨宿りに立ち寄った家は…なんとオオカミの家でした。とても丁寧な口調で家の中へと招き入れてくれ、おまけにタオルまで渡してくれて…なんと紳士的でやさしいオオカミなんでしょう。こんなにやさしいオオカミ…ちょっと変な感じがしませんか?

激しい雨の中、一つ屋根の下で繰り広げられるヤギとオオカミの物語。有名な『あらしのよるに』を思い出す方がいるかもしれませんが、この絵本は決して友情物語などではありません。ものすごい展開になっていきます。

もちろん、オオカミには下心がありました。ヤギがそのことを知ったのは、エサを目の前にして、三味線を弾きながら陽気に歌い始めたオオカミの歌を聴いたときでした。「夕立ちがくれば、おいしいお客が向こうからやってくる…」激しい雨の音にかき消され、オオカミは自分の歌がヤギに聴かれていることを知りませんでした。でも、ヤギにはすっかり聞こえてしまったのです。何故って…ヤギはオオカミよりずっと耳がいいんです。

さあ、とんでもない家に入り込んでしまったことに気付いたヤギ。慌ててオオカミから三味線を借りると、わざとオオカミに聞こえるように歌い始めます。それは、追いつめられたヤギの、まさに起死回生の曲。歌を聴いたオオカミは、その内容の凄まじさに怖れおののき、どんどん変になっていきます。さあ、ヤギはどんな歌を歌ったのでしょうか?

ヤギの歌が、ページをめくるごとにものすごいことになっていきます。オオカミの慌てぶりも凄まじく、最高に笑えました。読み聞かせでも、歌うヤギのテンションMAX&オオカミの慌てぶりMAXになるにつれ、みんな大爆笑していました。

 

♠ 『もんばんアリと、月』

さとみきくお/さく しおたまさき/え

頭だけが異常に大きなアリがいるのを知っていますか?その頭で巣穴の入り口を塞ぎ、外敵などから巣を守るそうです。私はこの絵本を読んで、初めて知りました。巣穴から外へ出て必死に働く「働きアリ」とは違い、ただ巣穴の入り口を塞いでじっとしているだけの存在。その姿は、まさに門番そのものです。

この絵本は、長い間、門番を勤め上げた「もんばんアリ」のおじさんと、明日からその役割を引き継ぐ「もんばんアリ」のぼうやとの最後の会話を描いた物語です。そこに描かれる「もんばんアリ」としての機微をどう感じるでしょうか?

地面の下の世界しか知らない「もんばんアリ」という生き方。働きアリ達にバカにされようが、自分の身体を使ってひたすらじっと巣穴を守る。巣穴の入り口から少しだけ見える外の世界に何を思うのか?『もんばんアリと、月』というタイトルに込められた作者の思いが、深い余韻を残してくれました。

前書き「もんばんアリさんに捧ぐ」にも書かれていますが、作者はメーテルリンクの『蟻の生活』を読んで、門番をする蟻の存在を知ったようです。私も『蟻の生活』を読んでみました。それによると、門番をするアリは、門番というよりは門そのもので、巣がある場所の外観に偽装した頭を持ち、巣の入口を栓のようにきっちりと塞ぐのだそうです。まさに持って生まれた資質。それは使命であり、運命と言えるものかもしれません。

 

同じ名前見つけた
『それいけ!ぼくのなまえ』

平田昌広/さく 平田景/え

一番初めに書けるようになる文字と言えば、やっぱり自分の名前が多いのではないでしょうか。まずは自分の名前だけでも書けるように…私の家でも最初に自分の名前を子供達に教えました。文字を書けるようになるというのは嬉しいもので、私も小さい頃、覚えたての文字を壁やタンスにマジックで書いてしまって、消せずに親を困らせたのを覚えています。

この絵本では、自分の名前を書くことが出来る「こうた」君が、身の回りの物やいろいろな所に「こうた」という文字を書いていきます。おもちゃ、服、地面、お店にも、空に浮かぶお月様にも…本当に嬉しそうに楽しそうに名前を書いていきます。名前を書いたら、もうそれは自分の物?これはもう…笑うしかありません。

名前を書けるようになった子供達へ、そして何より全国の「こうた」君におすすめ(…?)の絵本です。

私は、年齢の離れていない兄弟がいたこともあって、スーパーカーの消しゴムや怪獣の人形なんかに名前を書いていました。自分の物に名前を書く。名前を書いたら、それは自分のもの。調子に乗って、書かなくていいものにまで書いてしまったこともたくさんありました。親にとっては悩みの種だったと思います。とは言っても…書きたくなっちゃうんですよね。

 

『えんそくごいっしょに』

小竹守道子/さく ひだきょうこ/え

今日は楽しい遠足の日…そうと聞けば子供ならずとも何だかワクワクと楽しい気分になってきます。それは普段悪いことばかりしている泥棒達だって一緒のようで…絵本の表紙には、頭の上に♪マークまでつけて嬉しそうな泥棒達が描かれています。

さて、今日は泥棒達の遠足の日。みんな、大きなおにぎりを唐草模様の風呂敷につめて、遠足へと出発!楽しそうに歩き出した泥棒達でしたが、すぐに楽しいはずの遠足が一変。ハラハラドキドキ不安いっぱいの一日になってしまいます。雨でも降り出した?事故にでもあった?…いえいえそんなものではありません。なんと刑事さん達の遠足とばったり出くわしてしまったのです。これは大変。逃げ出せば怪しまれるし、かといって一緒についていくのは恐ろしい。まだ泥棒達とは気付かれていないようですが…

楽しいはずの遠足の日、こともあろうに刑事さん達と一緒に行動することになってしまったかわいそうな泥棒達の物語です。

物語の展開がとてもよく出来ていて、面白く読めました。そして何と言っても大好きなのは、泥棒達の絵。表情、服装、しぐさ、極めつけは背中に背負った唐草模様の風呂敷…うん、これは間違いなく泥棒です。一緒にいる刑事さん達に「気付けよ!」とつっこみをいれたくなるくらい泥棒です。刑事さん達の昼のお弁当が、あんぱんに牛乳というのも笑えました。

 

『ちょうつがいきいきい』

加門七海/作 軽部武宏/絵

きぃきぃ〜…家のドアを開けた時、どこからか音が聞こえてきませんか?椅子を回した時はどうですか?公園に行けばブランコから、道を歩いていたら側を走る自転車から、何やら変な音が聞こえてきます。きぃきぃ〜…苦しそうな悲鳴にも似た甲高い音。音のする場所をよく見ると…

この絵本は怪談絵本です。実際の怪談話でよくあるように、だんだん盛り上がっていきます。最初は、錆びた蝶番の音なんて怖くも何ともないと思うのですが…読み進むにつれ本当に恐ろしい雰囲気になっていきます。クライマックスはなかなか衝撃的でした。小さい子供には、ちょっと覚悟がいる絵本だと思います。

最後のシーン…これはどういう意味なのでしょうか?最悪の結末が頭をよぎります。よくよく絵本を読み返してみると、道路を前にした男の子の背中に、男の子を突き押すような不気味な手型が描かれていました。他にも男の子の不幸な未来を暗示するかのようないろいろなサインが描かれています。もしも、この男の子のように、蝶番からきしむ音が聞こえるような何気ない日常の中に、この世のモノとは思えないおぞましい姿が重なって見えたとしたら…それはもう、現実とあの世が交錯した世界に足を踏み入れてしまったのかもしれません。

 

同じ名前見つけた
『ごじょうしゃありがとうございます』

シゲリカツヒコ/作

絵本の表紙にいる男の子。彼は「バスわらし」、バスの運転手です。こんな小さな男の子がどんなバスを運転しているのかというと、もちろん普通のバスではありません。「いなかまち」から「月のうら」までを結ぶ「ようかい交通」の「わらしバス」を運転しています。妖怪交通というだけあって、乗ってるお客さんも変わっていれば、止まるバス停も変わった所ばかり。水中にある「かっぱ淵2丁目」や、地獄にある「地獄の1丁目」なんて所にも連れて行ってくれます。終点の「月のうら」というのもおしゃれな名前のバス停というのではなくて、本当の月にあるバス停です。もしもこんなバスが目の前に止まっていたら、あなたは乗りますか?

この絵本は、そんな「わらしバス」に乗り込んでしまったユウタという男の子の話です。一人でバスに乗り、おばあちゃんの家に向かっていたユウタ。降りるバス停を乗り過ごしてしまい、着いたのは山奥にある終点「いなかまち」。そこで出会ったのが「わらしバス」の運転手「バスわらし」でした。目的地に戻るため、「わらしバス」に乗ることになったユウタ。それは、不思議でちょっぴり怖くて…何よりとても素敵な一日の始まりでした。

前作『カミナリこぞうがふってきた』を読んだときから気になっていた作者、シゲリカツヒコさんの絵本。今作の見所は、ストーリーもさることながら、ズバリ細部まで描き込まれた絵の魅力にあると思います。乗り合わせた妖怪達は個性豊かで、バスの車内広告はシャレが聞いていて面白く、クライマックスの迫力は映画のようです。今作も心に残る絵本でした。

 

『モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本』

ウィリアム・ジョイス/作・絵 おびかゆうこ/訳

モリス・レスモアは本をこよなく愛し、まさに本と共に生きる生活を送っていました。ところがある日、そんな大切な本をすべて失う出来事が起きてしまいます。それはハリケーンなのでしょうか?すさまじい風が吹き荒れすべてのものを吹き飛ばしていったのです。変わり果てた景色の中、ただ途方に暮れるモリス。その姿は、まるで抜け殻のよう。それでもモリスは…何はともかく、歩き出す決心をしたのでした。

やがてモリスは、一人の女性と出会い、彼女から渡された本に導かれるがままに、ある立派な建物にたどり着きました。そこはとても不思議な場所で、たくさんの本達がまるで自分の意志を持っているかのように空を自由に飛び回っていたのです。部屋中の本がモリスに読んで欲しいと近寄ってきます。モリスの心の中、止まっていた時間が再び動き始めました。

不思議な空間の中、再び本と「共生」し始めたモリス。はたして彼は、そこでどのような人生を送り、そしてその自分の「人生」という物語の中に、どのような結末を書き込むことになるのでしょうか?

後書きにもありますが、作者のウィリアム・ジョイスは、巨大ハリケーン「カトリーナ」によって被災した子供達が寄贈された本を読む姿を見て、本には人を癒す力があるというメッセージをこの物語に込めたのだそうです。この絵本の中には本に対する愛情が込められており、本が好きな人には、よりいっそう共感出来るのではないか…そんな表現がたくさんありました。本をこよなく愛する人は、一度読んでみてはいかがでしょうか?

 

『せいぎのみかた ドラフラ星人の巻』

みやにしたつや/作・絵

見るからに性格が良さそうな人、悪そうな人…人は見かけによらないなんていう言葉もありますが、やはり第一印象というものは外見に左右されてしまうものだと思います。そして、時にそれは、取り返しがつかないような大きな誤解を生むこともあるのです。

例えば目の前に、ウルトラマンのような格好をした宇宙人と、怪獣のような姿の宇宙人がいるとします。あなたならどちらを信じますか?ウルトラマンのような宇宙人は人の言葉を話し、「気をつけろ、こいつは地球人を食べたがっている。危ないから私についてこい」と言っています。一方、怪獣のような宇宙人は何やらギャオギャオわめいているだけです。もしも迷うこと無く、ウルトラマンのような宇宙人を信じてついていったとしたら…もしかしたらあなたは、とんでもない目に遭うかもしれません。本当は、その怪獣のような姿の宇宙人こそが正義の味方で、みんなに危険を知らせたくてギャオギャオわめいていたのかもしれないのです。

この絵本は、そんな物語です。絵本の表紙に描かれた醜い姿の宇宙人と、ヒーローっぽい宇宙人。さあ、どちらが本当の「正義の味方」なのでしょうか?

この『せいぎのみかた』はシリーズになっています。第2作目として『せいぎのみかた ワンダーマンの巻』も出版されています。私は、こちらの第1作目が特に好きです。

 

『おいしいぼうし』

シゲタサヤカ/作・絵

ある日、おばあさんは、家の外にある木の枝に奇妙なものが引っ掛かっているのを見つけました。こげ茶色で丸くて平べったくて、うっすら向こうが透けて見える謎の物体。絵本の表紙に描かれたこの「丸いやつ」です。これ、何だと思いますか?ヒントは絵本のタイトルにあるのですが…ピンと来た方いるでしょうか?

おじいさんに木の枝からおろしてもらい、二人で「それ」を観察してみると、何だか嗅いだことがあるような無いようなちょっぴり甘い匂いが漂ってきます。その匂いに誘われ、おそるおそるなめてみた所、これがおいしい!二人はそれを食べてしまいました。

さてその夜、二人の家に突然の訪問客がやって来ます。彼が言うには、今朝、その辺りで「ぼうし」をなくしたそうです。茶色くて、丸くて…それって、まさか…

さあ、その訪問客とは一体誰でしょうか?そして、その「おいしいぼうし」の正体とは?

なるほど、これがぼうしだと言うなら、落とし主は彼しかいない…読みながら妙に納得してしまい、楽しい気分になりました。彼のぼうしなら、そりゃおいしいはずです。この絵本は、子供達にも好評で、読み聞かせも盛り上がりました。

 

同じ名前見つけた
『ぼく、仮面ライダーになる! オーズ編』

のぶみ/さく

男の子なら誰もが憧れる(?)仮面ライダー。そのおもちゃが宝物という男の子もいると思います。かんたろうくんは、そんな大切な仮面ライダーの人形を妹のアンちゃんに持っていかれて、ちょっと不機嫌です。よく考えてみると、アンちゃんはお菓子だっておもちゃだって絵本だってとってしまいます。夜寝る時はママだってとっちゃうし…アンちゃんはずるい。

かんたろうの不満が爆発しそうになったそんな時、大変なことが起きてしまいました。怪人こうもり男と悪の軍団ショッカーの一味がアンちゃんをさらっていったのです。それを見たかんたろうは、なんと仮面ライダーに変身…出来たと思いますか?無理でした。心の中でアンちゃんなんていない方がと、ちょっとでも思ってしまったら無理なのです。

うそだー!かんたろうは涙を流し…そして叫びました。アンちゃんは一番の宝物なんだと。さあ、真のヒーロー仮面ライダーに変身したかんたろうと悪の軍団との戦いの始まりです。助っ人として颯爽と参上した「オーズ」の活躍も見物です。

「タ・ト・バ!タトバ・タ・ト・バ!!」絵本に登場するこの言葉。流行りましたね〜。特に我が家では、一時期狂ったように叫んで変身?していました。当然読み聞かせでは、盛り上がりました。懐かしいという思いでいっぱい。子供達は…当時あんなに真剣な顔で言っていたフレーズなのに、笑っていました。楽しい読み聞かせになりました。絵本紹介topへ

 

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