ー絵本紹介用ー
ー今日の読み聞かせ用ー
ーお気に入り絵本用ー
アンソニー・ブラウン/さく 灰島かり/やく
朝起きたらパパがいなくなっていました。少年は不安な気持ちのまま、ママに頼まれたおばあちゃんのお見舞いに行きます。ダメと言われた森のなかの道を通って…。白黒で描かれた不思議な森の景色。まるで少年の心が映し出されているような森のなかには、謎がたくさん隠されています。木々の間、木の上、そして森で出会う牛の模様にまで目を向けてください。色々なモノが見えてきます。
とても不思議な絵本でした。すべてが少年の夢の中のようにも思えます。個人的には、最初に登場するママの顔と最後に登場するママの顔が、まるで別人のように描かれている所にドキッとさせられました。
C.V.オールズバーグ/絵と文 村上春樹/訳
クリスマスイブの夜、サンタを信じる少年のもとへやってきた不思議な汽車「急行北極号」。サンタを信じる子供達を乗せ、サンタがいる北極点目指して走ります。クリス・ヴァン・オールズバーグの美しく夢あふれる絵とともに繰り広げられる、素敵なクリスマスストーリーです。
この絵本は、トム・ハンクス主演の映画『ポーラーエクスプレス』で映像化され、大変有名になりました。クリスマスイブの夜には絶対に、子供に読んであげたい絵本です。
末吉暁子/作 林明子/絵
お兄ちゃんを追いかけて迷い込んだ森の中。けいこは「もりのかくれんぼう」という不思議な男の子に出会いました。かくれんぼうは、かくれるのがとっても上手。森の動物達も加わって、一緒にかくれんぼをして遊ぶことになりました。みんなどこにいるかな?絵が隠し絵になっているので、一緒に探してみましょう。たくさんの隠し絵がちりばめられた、楽しめる絵本です。
絵の中に隠れた動物達やかくれんぼうを探していると、本当にかくれんぼをしているみたいでとても楽しいです。子供も大喜びの絵本です。
ふくざわゆみこ/さく
とっても仲が良いクマさんとヤマネくんに、リスの夫婦が開く「冬支度のお店」から手紙が届きました。お店にはたくさんの商品が並べられ、その中にクマさんに似合いそうなセーターがどんぐり500個、ヤマネくんに似合いそうなチョッキがどんぐり50個で売っていました。クマさんもヤマネくんも相手にプレゼントしたいと考え、森にどんぐりを探しに出かけました。やさしさあふれる動物達の心あたたまる絵本です。
ヤマネは、樹洞や土の中でボールのように丸くなって冬眠することから「マリネズミ」とも呼ばれます。
佐野洋子/作・絵
その猫は100万回死んで、100万回生きました。ある時は王様の猫として、またある時は船乗りの猫として…。100万人の飼い主は猫が死んだ時泣きましたが、猫はちっとも悲しくありませんでした。猫は自分が一番好きでした。そんな猫がある時、誰のものでもない自分だけの猫に生まれ、一匹の白い猫に恋をしました。たくさんの子供にも恵まれ、幸せな生活を送る中、明らかに今までとは違う「生」の素晴らしさを感じていました。
本当に大切なものが出来て、生きていたいと心から願った猫にやがて訪れる、最初で最後の本当の「死」。一足先にあの世へ旅立った最愛の白い猫がいる世界へ、きっと同じように旅立って行ったのでしょう。「生きること」とは何か?いろいろな思いが詰まった、奥の深い絵本です。
馬場のぼる/著
11ぴきのねこがコロッケ屋を始めました。晩ご飯は売れ残ったコロッケ。来る日も来る日もコロッケ、コロッケ…。たまには鳥の丸焼きが食べたい。そんな時、1羽のあほうどりがコロッケをもらいに店へとやってきました。ねこ達の目が光ります。大歓迎でコロッケをごちそうしてあげると、国にいる10羽の兄弟達にも食べさせてあげたいと言いました。ということは、全部で鳥の丸焼きが…いや、あほうどりが11羽。ねこ達は大喜びでその国へと向かいました。しかし、そこで待っていたのは…。
親子共々気に入っている絵本。話の展開がとても良く、後半には読み聞かせをしていて自然に盛り上がっていく文章構成もあり、おすすめの一冊です。
なかやみわ/さく・え
新品のくれよん達は、大きくて真っ白な画用紙にいろいろな絵を描きました。黄色くんはちょうちょう、ピンクちゃんはコスモス、赤さんはチューリップ。葉っぱに地面、木、空…。そこへくろくんもやってきて、一緒に絵を描こうとしました。ところが、きれいな絵を真っ黒くされたらたまらないと仲間に入れてくれません。すっかり自分の色に自信をなくしたくろくん。でも、それを見ていたシャープペンのお兄さんが、黒いくれよんの素敵な使い方を教えてくれたのです。
この絵本を読んだら、きっと同じことをしてみたくなります。黒いくれよんを使ったきれいなスクラッチ画。カラフルなマジックペンと黒いくれよんを使っても、きれいな絵になりました。
島田ゆか/作絵
雨の日曜日。バムは家の中で本を読むことにしました。その前に、ケロちゃんが汚した部屋を片付け、泥だらけで帰ってきたケロちゃんも洗います。おやつのドーナツも作ります。そして、おじいちゃんが大切にしていた飛行機の本を、虫やねずみがたくさんの屋根裏部屋から取ってきたら、ドーナツ片手に楽しいひと時の始まりです。
小物の描き方がとても面白く、細かい所までユーモアたっぷりに描かれていて、いろいろな所に物語を見つけることが出来ます。絵本の中で自由に動き回るケロちゃん…大好きです。ケロちゃんが何をしているか、見ているだけであきません。
長谷川摂子/作 降矢なな/絵
「あったとさ あったとさ ひろいのっぱら どまんなか…」野原にあるのは巨大なピアノ、せっけん、電話などなど。そこへ子供が100人やってきます。そして、ピアノの上で鬼ごっこしたり、せっけんの上ですべりっこしたりと、とにかく話のスケールも巨大なんです。絵も迫力満点で、読み応えのある絵本です。
繰り返しのある絵本。言葉も調子良くまとめられ、読み聞かせしているうちについつい言葉のリズムに乗ってしまいます。そんな親の姿を見てか、子供がとても気に入って、何度も読むようにせがまれた絵本です。
宮西達也/作・絵
おおかみのウルはおひるね森でたくさんの子豚達が昼寝しているのを見つけました。なんて運がいいんだろう!とても一人じゃ食べきれそうもありません。そこで、友達の家へ友達を呼びにいきました。ところが、逆にごちそうしてもらい、おみやげまでもらってしまいました。次の友達にも、そのまた次の友達にも…。その夜は、みんなからもらったおみやげで楽しい夕食になりました。…って、何か忘れてませんか?どうやら、一番運が良かったのは子豚達だったようです。
裏表紙の絵がとても好きです。もう夜になってしまったのに、まだ子豚達がいると信じて疑わないような表情のウルが、なんともかわいいです。絵本紹介topへ
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